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小児ぜん息

最終更新日:平成29年4月21日 | 公開日:平成29年4月21日

質問する子どもイラスト

Q1
吸入ステロイドの副作用について教えてください。
A1
内服のステロイド薬と異なり、吸入ステロイド薬は気管支に直接届くため、わずかな量でも十分に効果を発揮します。毎日続ける長期管理薬でも、正しい使い方をしていれば主要な副作用の心配はありません。
しかし吸入ステロイド薬の一部が口の中に残ったままだと、のどの違和感や声がれ、口の中にカビが生えること(カンジダ症)があります。これを防ぐために、吸入の後は毎回うがいをしましょう。うがいができない年齢では、吸入後に飲水や食事を摂取することでも対応できます。
最近の研究結果から、吸入ステロイド薬はわずかですが身長の伸びに影響を与える可能性が指摘されています。しかし吸入ステロイド薬の普及により、気管支ぜんそくの管理は劇的に改善しました。ぜん息死はもちろん、入院や発作の回数も減り、日常生活(家庭や学校生活など)においても制限なく過ごすことが実現できています。
医師は、吸入ステロイド薬の効果と副作用の両方を考えた上で処方しています。不安な点については主治医に相談し、自己判断でステロイド薬などを止めたり、減らしたりすることはしないようにしましょう。
Q2
小児ぜん息は、食物アレルギーやアトピー性皮皮膚炎など、他のアレルギーとどのような関係にありますか。
A2
そもそも小児ぜん息の多くはアレルギー体質のある子供に発症しやすいので、その他のアレルギー疾患である食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、スギ花粉症などを合併する確率が高いです。
またアレルギーマーチといって、アレルギー体質があると、乳児期に食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、幼児期にぜん息、アレルギー性鼻炎などを成長と共に順番に発症していく傾向がみられます。
Q3
ぜん息の発作が起こらなくなったので、日常的に使用している薬は、やめてもよいでしょうか。
A3
ぜん息では、自覚症状のないときも、気道では炎症が続いています。これは火事に例えると、火は消えたけれども、まだくすぶっていて煙が出ているような状態です。ここで治療を止めてしまうと、また炎が上がって、燃え始めてしまいかねません。このため普段から、長期管理薬(吸入ステロイド薬など)を用いて「気道の炎症」を抑えてしっかり消火しておくことが大切です。こうした薬の使用については、医師の指示を守りましょう。
Q4
ぜん息のコントロールの状態を判定する方法はありますか。
A4
自分でぜん息のコントロールの状態を把握することは、長期間治療を続けていく上で役立ちます。 ぜん息の症状がコントロールされているか簡単にチェックする方法として、JPACコントロールテスト*があります。 独立行政法人環境再生保全機構のホームページで無料で入手できますので活用し、結果を受診時に主治医に見せ相談しましょう。
*JPEC:小児ぜん息重症度判定とぜん息コントロールテスト(JPAC:Japanese Pediatric Asthma Control Program)は、ぜん息の現在のコントロール状態と重症度を正しく把握するために開発された質問紙です。
簡単な質問に答えるだけで、ぜん息の状態を客観的に知ることができ、治療方針の検討にも活用されています。


Q5
乳児ぜん息は小児ぜん息と違うのでしょうか。
A5
乳児という言葉は医学的には1歳未満(=0歳児)をいいます。しかし、「乳児ぜん息」という場合に限っては、2歳未満(0歳と1歳)のぜん息を指し、それ以降の年齢の子供の小児ぜん息と区別されます。これは、この頃の年齢では、もともと気道が狭く、ちょっとした風邪でも喘鳴や軽度の呼吸困難が起きてしまうため、ぜん息の診断を慎重に行われなければならないからです。
Q6
親が小児ぜん息で辛い思いをしました。親がぜん息だと子供もなりやすいのでしょうか。
A6
アレルギー体質は遺伝すると考えられます。しかしアレルギーの病気、つまり気管支ぜん息やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーは環境要素(ダニ、ホコリ、ペット飼育、食生活など)が大きく関与して発症するので、必ずしも親がぜん息であると子供もぜん息になるわけではありません。ぜん息の発症予防のためにも環境調整(禁煙やダニ対策など)に取り組みましょう。
Q7
小児ぜん息のある子供では運動の制限は必要でしょうか。
A7
ぜん息があっても運動を制限する必要はありません。もちろん発作が起きている状態では運動を制限する必要がありますが、上手にコントロールすることで不安なく運動をできるようになります。
一方で、普段のコントロールが良くても運動したときに、ぜん息の症状が出ることがあります。
これを「運動誘発ぜん息」と言います。運動中に発作が起こったら、運動を中止して楽な姿勢で休み、気管支拡張薬などを使います。症状が良くなったら運動を再開しますが、治まらなかったり息苦しさが強い時は医療機関を受診しましょう。運動誘発ぜん息が起こりやすい場合は、ぜん息が上手にコントロールされていない可能性がありますので、主治医に相談しましょう。
Q8
なかなか吸入を続けられません。何か良い方法はありますか。
A8
勉強と一緒です。多くの人が吸入に限らず、治療を続けることが出来ません。これは治療をする意味や意義が曖昧だったり、知らなかったりすることが一因です。子供の世代ごとに適切な疾病理解を進め、服薬の必要性を学ばせることが大事です。
その上で、生活習慣化(毎日決めた時間に吸入したり、必ず忘れない習慣(朝食や夕食、洗顔、歯磨きなど)と関係づけを強くするなど)することや、忘れない工夫(目につくところに置いておく)、イベント化(吸入したらカレンダーに印をしたり、シールを貼ったりして楽しい目標にするなど)、自己効力感を強める(上手にできたらほめるなど)をしてあげましょう。そして、子供ですので、家族の支えや協力が治療継続のための大きな力になります。
Q9
家で急性の発作が起こった時はどのように対応したらよいでしょうか。
A9
まずは発作の程度(大・中・小発作)を見極めましょう。続いて発作の程度に合わせて、医師の指示どおりに対応します。薬物療法としては気管支拡張薬を中心とした治療を行います。どの薬を使うか、受診のタイミング(日中、夜間の場合の受診先)など、発作時の対応について日頃から主治医と相談しておきましょう。

その他、発作が起こった時の対応については、独立行政法人環境再生保全機構作成「おしえて先生!子どものぜん息ハンドブック」を参考にしてください。

Q10
高校生になったので、小児科から内科に移りたいようです。移る時期や注意点を教えてください。
A10
施設にもよりますが、必ずしも高校生や大学生になったからといって内科に転科しなければならないものではありません。患児自身の気持ちを確認して、主治医と相談して決めてください。医療機関を移る時には、主治医から紹介状や検査のデータ等をもらい、転院しても今までの治療が継続できるようにしましょう。一般的に母性的な小児科、父性的な内科と言われます。内科に転科して怠薬傾向が強くなったり、医師とのコミュニケーションが取りにくくなったりすることがあります。その場合は再び小児科に戻るのも一つの考え方です。

その他、よくある小児ぜん息に関するQ&A(治療、日常生活、薬に関すること等)は、独立行政法人環境再生保全機構のホームページに掲載されています。 

このページは東京都 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 環境情報担当が管理しています。

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