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アトピー性皮膚炎

最終更新日:平成29年4月21日 | 公開日:平成29年4月21日

質問する男性イラスト

Q1
ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬を使用しても、症状がなかなか良くならず、副作用も心配です。どうしたらよいでしょうか。
A1
なかなか良くならない方の中には、薬の使用量、特に1回に塗る量が足りていない方がいます。ステロイド外用薬は、1回の使用量を把握して、しっかりと塗ることが重要です。また、見た目には症状が無くなっても、まだ皮膚の奥で炎症がくすぶっていることが少なくありません。タクロリムス外用薬の場合は、使いはじめに強い刺激感や掻痒感(そうようかん)を生じることもあり、皮膚症状を悪化させる場合もあります。塗り初めは、ごく少量外用するなどの工夫が必要なことがあります。副作用の心配から、自己判断で塗る量を減らしたり、止めたりすることは、余計に症状を悪化させてしまいます。また、症状の程度と外用薬の種類(効き目の強さ)が合っていない可能性や塗り薬の塗り方や保湿が適切か、その他の別の悪化要因が影響している場合なども考えられますので、主治医ともう一度よく相談してみてください。
Q2
ステロイド外用薬を塗って、症状が良くなっても薬を塗る必要があるのは何故ですか。
A2
アトピー性皮膚炎は、皮膚の炎症をなるべく早く抑えないと悪化を繰り返して長期化してしまいます。ステロイド外用薬を塗って一時的に症状が良くなり、皮膚の表面がきれいになっても、皮膚の内部には炎症が残っていることが多いため、医師の指示された期間は塗り続けてください。自己判断で塗る量を減らしたり、止めてしまうと、再び症状は悪化します。
Q3
アトピー性皮膚炎の子供は、食事療法をする必要がありますか。
A3
食物が関係していることが疑われる場合は、必ず食物アレルギーに精通した医師や専門医に相談してください。乳幼児期のアトピー性皮膚炎には、食物のアレルゲンが関連していることもありますが、その場合も、食事療法だけをしていても症状は良くなりません。
症状の悪化には、スキンケアや保湿が十分でなかったり、薬物療法が適切でなかったり、ハウスダストなどの環境因子による影響も考えられます。食事療法を行う場合は、適切な医師による正しい食物アレルギーの診断のもと、必要最小限の食物除去とすることが重要です。
Q4
保湿剤と外用薬の塗る順番を教えてください。また、日焼け止めなどを使いたい場合は、どうしたらよいでしょうか。
A4
塗る順番が処方せんに記載されていない場合や、医師から指示を受けていない場合は、「塗る面積の広い方から先に塗る」と考えてよいでしょう。一般的には、身体を洗って清潔にした後、①保湿剤 ②ステロイドなどの外用薬の順で塗ります。日焼け止めや虫除け薬などを使う時は、皮膚がかぶれたりしないかどうかを確認してから使用して、使用後はしっかり落としてください。
それぞれを塗る場合は、①保湿剤 ②外用薬 ③日焼け止め ④虫除け薬 の順となります。
Q5
塗り薬を塗った後、すぐに服を着ても大丈夫ですか。
A5
薬を塗ってすぐに服を着ても、何も問題はありません。湿疹などで悪化している部分は薬の吸収も早いので、服につくことはあまり気にしないで、しっかりと必要量を塗ってください。
Q6
石鹸やシャンプーは、どのようなものを使えばよいですか。
A6
添加物などが入っていない、皮膚と同じ弱酸性の普通の石鹸とシャンプーでかまいません。
必ずしもアトピー性皮膚炎用として市販されている特殊なものを選ぶ必要はなく、石鹸の形状は固形でも液体でも大丈夫です。泡を立てることが大事なので、よく泡立つ、身体に合うものを使用してください。また、すすぎ残しがあると皮膚が荒れる原因になりますので、しっかりと洗い流してください。
Q7
ストレスで症状が悪化するというのは本当ですか。
A7
思春期や大人のアトピー性皮膚炎では、学校や会社、家庭などでの人間関係や忙しさ、進路や自立の不安など、心理的なストレスが症状の悪化に関係していることがあります。
不安やイライラした時に、つい無意識に皮膚を掻いてしまい、それが習慣化して治りにくい要因にもなります。自分の症状が悪化する原因や、どのような時に掻いてしまう傾向があるのか等、知っておくことが必要です。
Q8
汗をかいた時の具体的な対処方法を教えてください。
A8
皮膚に湿疹や炎症がある状態で、汗をかいてそのまま放っておくと、皮膚がかぶれて症状が悪化する原因になるので、汗対策は重要です。汗をかいたら、こまめに拭いたり、シャワーなどで洗い流してください。汗や汚れをなるべく早く洗い落とすためには、1日2回の入浴やシャワーが有効だとされています。運動をした後や暑い時期などは、入浴やシャワーの回数を増やすと良いでしょう。また、入浴やシャワーの後は、肌の脂分も洗い流されて乾燥しやすくなっているので、保湿も忘れずに行ってください。汗は放置すると悪化因子になりますが、湿疹が良くなると汗をかくようになりますので、汗をかくことを忌み嫌う必要はありません。汗を沢山かくことは良くなった証拠です。
Q9
ステロイド使用に拒否感を持っている人には、どのような対応をしたらよいでしょうか。
A9
アトピー性皮膚炎は、外見上の皮膚の症状があるために、他人と比べて劣等感を抱く事も少なくありません。ステロイド外用薬に不安を持っている人や薬の使用を拒否する人は、科学的に根拠のない口コミや誤った情報を信じ込んでいたり、マスコミやインターネットからの情報を見て何が良いのか分からなくなっていたり、正しい知識や適切な対応方法を知る機会が無く辛い体験をしてきたために、薬や医師を信用できなくなっていることがあります。
長い期間、この疾患・症状と闘い続け、いろいろな葛藤や思いを抱えていることが多いということを理解する必要があります。やる気や理解がない人だ、と相手に対する拒絶感や対抗姿勢をもったまま、はじめから正論で説得するのではなく、まずは、薬の不安や拒否感を持っている気持ちやその理由について傾聴する姿勢で対応することが必要です。そのコミュニケーションの中から解決の糸口が見つかることもあります。
信頼関係を築くまでは時間がかかるかもしれませんが、専門医による講演会の案内や公的機関が発行するアトピー性皮膚炎のリーフレットや資料を『あくまで情報提供として』さりげなく渡したり(ただし、相手の行動変容を強制しない)、場合によっては専門相談機関に対応の仕方を相談してみるなど、相手を責めないアプローチの工夫をしてみてください。
Q10
かゆくて眠れない場合はどうすればよいですか。
A10
冷やす、意識をそらす、といった方法があります。
冷たい、という感覚が、かゆみの神経の活動を抑えるため、温めるよりも冷やす方が症状が和らぐことが多いようです。冷やしたタオルやアイスノンを柔らかい布に包んでかゆい部分にあてる、室温を調整するなどを試してみてください。また、好きなことをしている時や意識が他に向いている時は掻くことが少ない傾向があります。寝ながら掻いていると掻くことに集中してしまうので、一度起きて本を読むなど意識をそらすなどもひとつの方法です。
睡眠不足による症状の悪化が明らかな場合は、治療やケアの方法が現在の症状に合っていない可能性も考えられますので、医師と一緒に原因や生活全体をもう一度見直し、治療や対策について相談してみましょう。

このページは東京都 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 環境情報担当が管理しています。

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