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アトピー性皮膚炎

最終更新日:令和5年2月15日 | 公開日:平成29年4月21日

アトピー性皮膚炎を改善させるために重要なこと

~ 皮膚の炎症を抑え、皮膚のバリア機能を回復させるために ~

「皮膚の清潔」と「保湿」のスキンケアはセットで行います

アトピー性皮膚炎では、皮膚が乾燥して、バリア機能が低下しています。
入浴やシャワーで汗や皮膚の汚れを落とし、保湿剤で十分に保湿することが必要です。
入浴温度は38-40度程度が至適とされています。

皮膚を清潔に保つ洗い方のポイント

  1. 湯船やシャワーで身体を濡らして、汚れを落ちやすくする
  2. 泡立った石鹸をたっぷりと使って、身体のすみずみまで手でしっかりと洗う
  3. 関節やしわになりやすい部分もしわを伸ばして洗う
  4. 顔や目のまわり、湿疹や赤みがある部分もしっかりと洗う
  5. 洗った後は、ぬるめのお湯で十分にすすぎ、石鹸が残らないようにしっかりと洗い流す
  6. 身体を拭く時は、タオルで包みこみ押さえるようにして水分を吸い取る

体や顔の洗い方のポイント

泡をたっぷりと使って体を洗うのがコツです。
ただし、泡をつけただけでは汚れは落ちません。しっかりと手ですみずみまで洗いましょう。

体や顔の洗い方のポイント説明図

洗い忘れに注意!

関節はしわが多く、しっかり洗ったつもりでも、洗えていないことが多い場所です。
しわを伸ばして洗いましょう。

洗い忘れに注意説明図

(出典:独立行政法人環境再生保全機構『すこやかライフNo.43』より)

顔の洗い方の例説明図

(出典:独立行政法人環境再生保全機構『すこやかライフNo.43』より)

外用薬や保湿剤の塗り方のポイント

  1. 塗る人は、手をきれいに洗う
  2. 入浴やシャワーの後、水分を拭き取ったら出来るだけ早く塗る(目安:5分以内)
  3. 薄く伸ばしたり、すり込まないで、たっぷりと皮膚に乗せるようにして塗る
  4. 外用薬や保湿剤をそれぞれどこに、どのくらい塗ればよいかは医師の指示に従う
  5. 頭皮にローションタイプの薬や保湿剤を使う場合は、髪の毛を分けて地肌につけて塗る

塗る量の目安

  • テカテカ・ベタベタするくらい、ティッシュペーパーが張り付いて落ちないくらい
  • チューブの薬を大人の人差し指の先から第一関節まで出した量が、大人の両手のひら分の面積に塗る量と同じ(チューブの口径で外用量が変わりますので、必ず医師に確認しましょう。)

塗る量の目安説明図

(図・写真出典:独立行政法人環境再生保全機構『すこやかライフNo.43』より)

適切な治療を受けるためには、医師に的確な情報を伝えること

症状を悪化させる原因(要因)は、人によってさまざまです。
自分がどのような時に悪化しやすいのか、湿疹が出た時の状況やかゆみの程度、対処したこと、その後はどうなったのかなど、きちんと医師に伝える工夫も必要です。

症状を的確に医師に伝える工夫とコツ

悪化する要因やかゆみの傾向が分かり、対処がしやすくなります

  1. 受診時に伝える内容をメモで簡単にまとめておく
  2. 湿疹が出た時の写真を撮っておく
  3. かゆみの程度や睡眠の状態などは、点数をつけて日記にしてみる など

関連情報

独立行政法人環境再生保全機構「乳幼児スキンケア」

身体の洗い方のコツ、外用薬や保湿剤の塗り方の手順が写真で分かりやすく掲載されています。

九州大学医学部皮膚科学教室「アトピー性皮膚炎に関する情報」

九州大学医学部皮膚科学教室のサイト。アトピー性皮膚炎の特徴や標準治療、ステロイド外用薬の不安を持つ人へのメッセージ、入浴と保湿のスキンケア、悪化要因やかゆみに対する具体的な対処法、診察を受ける時のポイント等がまとめられています。

「スキンケアについて正しく知りましょう」

乳幼児のスキンケアについて洗い方や保湿剤の塗り方について記載しています。                                 


このページは東京都 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 環境情報担当が管理しています。

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