RST（呼吸サポートチーム）

RST(Respiratory Support Team)とは、呼吸のサポートを行うチームのことです。
医師・看護師・理学療法士・薬剤師・臨床工学技士・歯科衛生士がチームとなり、多職種で活動しています。

重症心身障害児（者）は、呼吸器の合併症を有する頻度が高く、その原因も多種多様です。当センターでは、閉塞性の呼吸障害は25.2％の方に認められ、8％の方は人工呼吸器管理をされています（令和2年度事業概要より）。
こうした呼吸器の合併症を未然に予防し、また、発症した場合に早期発見と早期対応を行う事は、生命予後のみならず個々のQOLにも大きく影響を及ぼします。
これらの呼吸器合併症の未然の予防や早期対応を目的とし、2016年度よりRSTが発足し活動しています。一般科の病院では、人工呼吸器からの離脱などがRSTの主な活動になる事が多いのですが、当センターでは上記の特徴を踏まえて、人工呼吸器管理や気管切開などを行う前からの病棟ラウンドや、排痰補助に使用する機器の有効活用等に重点をおいて活動しています。