暮らしの中の医療情報ナビ
AED(自動対外式除細動器)

AED とは、Automated External Defibrillator の略で、日本語では「自動体外式除細動器」。突然の心停止は多くの場合、心臓の収縮が不規則になり、細かく震える「心室細動」が原因といわれている。心室細動が起こると、心臓から血液が送り出せなくなってしまう。心室細動に対しては、心臓に電気ショックを与え、心臓本来のリズムに回復させる電気的除細動が最も有効。ただし、除細動の効果には時間の経過が影響し、1分経過するごとに7〜10%ずつ生存率が低下し、10分後には0になるとされている。できるだけ早く除細動を行い、同時に脳の血流を保つために心肺蘇生を続けることが重要となる。AED は、除細動が必要ない場合にはボタンを押しても通電されない、音声メッセージにより救助者に使用方法を指示するなど、安全・簡単に使用できるように設計されており、近年、一般の市民もAED を救命手当に使用することができるようになった。

前のページへ
用語集トップへ
トップページへ
(C)東京都保健医療局