どうして移るの?
診療所や病院などの医療機関は、それぞれが役割に応じた「医療機能の分担」を行っています。身近な場所で主に軽症の患者さんの診療にあたるのが診療所、入院が必要な重い症状の患者さんの診療にあたるのが病院という役割分担です。
一般的には、まず身近な診療所で受診し、入院治療が必要であると判断される場合には救急病院などに転院し、治療を受けることになります。もちろん、病気やケガの状態によっては、救急車で二次・三次救急の医療機関に直接、搬送されることもあります。
初期救急医療
入院を必要としない急病患者に対する医療。夜間や休日に行われている初期救急診療には、次のものがあります。
- 区市町村の小児初期救急診療事業(主に平日夜間に実施〈午後10時ごろまで〉
- 区市町村の救急休日夜間急患センターでの治療
- 地域の休日診療当番医(主に休日昼間に実施)
二次救急医療
入院を要する中・重症患者に対する医療。都では、365日24時間、緊急に入院治療が必要となった患者さんに対応する救急医療機関を確保しています。
三次救急医療
生命の危機が切迫している重傷・重篤患者に対する救急医療。
※東京都では、他の医療機関では救命治療の継続が困難な小児重篤患者を24時間体制で必ず受入れ、救命処置が受けられる体制(「こども救命センター」)を確保しています。
初期救急の医療機関は、区市町村の広報誌やホームページに「当番医」などとして掲載されます。
また、いざというときのために、近隣の救急病院の所在地や電話番号などを確認しておきましょう。