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第3章 介護保険サービスの上手な使い方

1 主治医と上手につきあう

 主治医がいますか
イラスト 主治医とは、あなたの健康状態を普段からよく知っているかかりつけの医師のことです。気軽に健康相談ができる、必要に応じて自宅まで診療に来てくれる、専門的な医療が必要になればあなたにふさわしい専門医を紹介してくれる医師です。遠くの大病院の専門医などに特定の疾病を診てもらっている場合でも、それとは別に、身近に主治医をもちましょう。
 主治医はとても大事な存在です
イラスト あなたの要介護度の認定の判断材料として重要な「主治医意見書」を書くのも主治医の役目の一つです。また、ケアプランづくりの担当者会議に参加し、リハビリテーションや痴呆について、また持病などがあれば療養上の観点から助言したり、情報を提供し、ケアマネジャーを支えます。
 さらに、介護保険のサービスとして、ご自宅を訪問し、あなたやご家族に療養や介護をするうえでの指導や助言をしてくれます。
 適切な主治医がいない時、どうやって探しますか?

イラスト あなたの生活全般を医療面から見守ってくれる主治医は、住み慣れた地域で暮らし続けるためのキーパーソンです。だから、日頃、風邪などで気軽にかかっている医師、地域の健康診断で親切な指導をしてくれた医師、在宅診療をしてくれる医師の中から選びましょう。普段から時々診察を受けたり、痴呆やリハビリなどについて相談をしたりして、あなたの状況を知ってもらうことが大切です。
 要介護認定で主治医意見書が必要となってからのお付き合いでも十分間に合います。区市町村によっては地域の医師会と協力して医師の紹介なども行なっています。

 

ご存知ですか

医者にかかる10ヶ条

 医師と付き合うのは難しいという方も多いようですが、以下のポイントを押さえて付き合いましょう。そのためにどのような心構えで医療を受ければいいのかを10項目にまとめました。

1 伝えたいことはメモして準備
2 対話の始まりはあいさつから
3 よりよい関係づくりはあなたにも責任が
4 自覚症状と病歴はあなたの伝える大切な情報
5 これからの見通しを聞きましょう
6 その後の変化も伝える努力を
7 大事なことはメモをとって確認
8 納得できないときは何度でも質問を
9 治療効果を上げるためにお互いに理解が必要
10 よく相談して治療方法を決めましょう
引用)平成9年度「患者から医師への質問内容・方法に関する研究」研究班


主治医を持っているHさん、
持っていないIさん

■Hさんの例
 Hさんは脳卒中で倒れ、救急車で病院に運ばれました。1ヶ月間入院し治療を受けた後、まだ右半身に麻痺が残り、歩くことも困難な状態でしたが、自宅に戻ることになりました。入院中から近所の主治医に相談して、退院後の在宅での医療管理とリハビリテーションの計画をたててもらいました。2週間に1回、訪問診療して、健康状態をケマネジャーに連絡しています。訪問リハビリとともに主治医の診療所で通院によるリハビリも受けています。その結果、最近では一人でトイレに行けるまでになりました。

■Iさんの例
 持病でかかっていた大学病院の医師に主治医意見書を書いてもらっていたIさんは、脳卒中で倒れ、救急車で病院に運ばれました。ひととおり治療は終わり、退院して在宅で療養するように言われました。しかし、主治医をもっていないIさんは、自宅に戻っても診てもらえる医師がいないので困ってしまいました。   
 ケアマネジャーに訪問診療してくれる医師を探してもらいましたが、持病の治療もあり、なかなか決まりませんでした。結果としてリハビリテーションの取り組みが遅れてしまい、なかなか状態が改善しません。


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