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化学物質の子供ガイドライン「室内空気編」

 私たちの身の回りには、5万種を超える化学物質が製品や食品などに含まれて流通しているといわれています。これらの化学物質は、私たちに豊かで快適な生活の恩恵を与えていますが、環境汚染や健康への影響などの原因になることがあります。これまでも有害な化学物質に関するリスク評価や健康影響調査が行われていきました。しかし、これらの調査は大人の体格を基準としたもので、子供への影響に十分配慮されたものではありません。
 一般に化学物質が人に与える影響は、成長期の子供のほうが大人よりも大きいと考えられています。近年増加傾向にある小児のアトピーやぜん息などのアレルギー疾患の発症理由のひとつとして、化学物質の関与が考えられています。また、内分泌かく乱化学物質は、妊娠中のお母さんから吸収され胎児に影響するといわれています。このように、次世代を担う子供から化学物質によるリスクを回避することは、今取り組まなければならない大きな課題です。海外では、有害な化学物質等から子供を守るための動きが活発です。アメリカ合衆国では、マイアミ宣言以降、子供への環境リスクに関する調査戦略に基づき、曝露評価やリスク低減対策を先行的に実施しており、EUでも子供を対策の重点に置いた行動プログラムを進めています。
 我が国では、子供を対象とした健康影響調査や子供が利用する施設の低減化対策などは、ほとんど実施されていないのが現状です。そこで東京都は、化学物質による子供への影響を防ぐための独自のガイドラインを策定し、子供たちが安心して生活できる社会の実現を目指していくこととしました。

子供の特徴

子供と大人の比較

 子供は大人よりも食事や呼吸する空気の量が少ないので、これらを経由して体内に入る化学物質は大人よりも少量です。しかし、体重1キログラムあたりで比較すると、表に示すように大人の2倍近くの量の化学物質を取り込んでいることになります。

子供と大人の呼吸量や食事量の比較。体重1キログラムあたりだと子供のほうが約2倍の呼吸量・食事量となっている。

成長期の子供

 この時期は、体格はもちろん神経系や内分泌系などの成長期にあたります。特に小学校就学前までは、人の一生で最も急速に成長する時期に当たります。この時期に受ける化学物質の影響は、その作用や強さなどが大人と異なることが考えられますが、ほとんど解明されていません。

  • 新生児から6才までに身長は2倍に、体重は6倍に成長する
  • 神経系は、1才で大人の25%、6才で90%が形成される

(スキャモンの成長曲線より)

子供の行動パターン

 子供は好奇心が強く危険の程度を判断したりそれを回避する社会経験に乏しいことから、大人と違う様々な行動パターンを示します。
(周囲の土や木、水などの環境に、より頻繁に接触する。特に幼児期には、いろいろな物に触れたり口に入れることがあり、思いもよらない危険に遭遇することがある。など)

室内空気編ガイドラインの策定にあたって

室内空気中化学物質への取組

 室内の空気には100種類を超える化学物質が含まれています。厚生労働省は、これらによる健康影響に配慮し、国内の住まいを対象とした実態調査で室内濃度が高かった物質や海外で指針値が示されている物質、あるいは国民の関心が高い物質など13の化学物質(平成15年3月末現在)に室内濃度指針を策定しました。また、国土交通省では、建築基準法を改正してホルムアルデヒドを発散する建材の使用制限やクロルピリホスの使用を禁止しました。文部科学省も学校環境衛生の基準を改訂して、ホルムアルデヒドやトルエンなどについて、定期検査や新築・改築などの臨時検査を新たに規定しました。
 東京都ではこれらに先立ち、都が建設する公共施設や提供する住宅の建築仕様書の改正や、都立学校におけるホルムアルデヒド室内濃度基準の設定などに取り組んでいます。
 このように室内空気中の化学物質が少ない室内環境を目指した具体的な対策が始まっています。

化学物質の子どもガイドライン(室内空気編)

1 適切な維持管理で施設内の化学物質を減らしましょう 

  • 室内空気には化学物質が含まれていることを想定して施設を利用しましょう
  • 施設のどこにどんな化学物質が使用されているか確認しましょう
  • 殺虫剤、床ワックスなど化学物質を使用する業務を把握し、年間計画書を作成しましょう
  • 化学物質を使用する業務では、種類、使用量、使用場所になどに加え、健康への影響についても必要な情報を入手しましょう
  • 用途や使用時間の異なる部屋それぞれに責任者を選任し、室内濃度の低減化に必要な管理をしましょう
  • 使用する教材や用品、おもちゃの選択などにも配慮しましょう

2 新築や改修工事のときはその後の使用に配慮しましょう

  • 工事にあたり使用する材料の種類や仕上げ方法など化学物質に関係した事項を含んだ仕様書を作成しましょう
  • 工期には化学物質の濃度を低減化するために必要亜作業日数が含まれているか、また、引き渡し前の環境測定など具体的な低減化対策が含まれているか確認しましょう
  • 新しい施設を使用するときは、化学物質を室内にためず早く外に追い出す工夫をしましょう

3 化学物質の実態を把握しましょう

  • 室内空気中化学物質を測定してみましょう
  • 子供がいる時間帯の空気を採取しましょう
  • 子供の位置で空気を採取しましょう
  • 指針値を超えたときはその原因を究明しましょう
  • 測定結果は施設スタッフや保護者に公表しましょう

4 子供への配慮も心掛けましょう

  • 子供の状態を観察してサインを受け取りましょう
  • (年齢に応じて)子供にも正しい情報を伝えましょう

5 リスクコミュニケーションを図りましょう

  • 化学物質に関する正確な知識を身につけましょう
  • 保護者とのリスクコミュニケーションを図りましょう
  • 健康不安が生じたときの連絡体制、協力体制を整備しましょう

6 関係業界の積極的取組を期待します

  • 関係業界は管理者とともに室内空気中の化学物質低減化を推進してください
  •  

リーフレット

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お問い合わせ

このページの担当は 健康安全部 環境保健衛生課 調査担当 です。

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福祉保健局が行っている室内環境保健対策について

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