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平成11年度 ダイオキシン類生物汚染状況調査結果報告

平成12年7月13日
衛生局

「平成11年度ダイオキシン類生物汚染状況調査」の結果について

都は、平成元年度から、ダイオキシン類について、東京都内湾の汚染状況の推移を監視することを目的として、内湾に生息する魚貝類を対象とした調査を実施しています。
このたび、平成11年度調査結果が下記のとおりまとまりましたのでお知らせします。

1 調査方法

(1)調査時期
魚類:平成11年9月11日から14日まで、貝類:平成11年10月15日

(2)調査地点
東京都内湾の5地点(隅田川河口、荒川河口、多摩川河口、中央防波堤外側2カ所)

(3)調査生物
スズキ、ボラ、コノシロ、ムラサキイガイ各10検体
(ただし、スズキについては9検体)

(4)分析項目
ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)14種類、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)15種類及びコプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)12種類の異性体

2 調査結果

(1)調査したすべての検体からダイオキシン類が検出された。

(2)魚類のダイオキシン類濃度の平均値は、6.4pg-TEQ/gであり、前年度(5.2pg-TEQ/g)と比べて高い値を示した。

 
種類 平成11年度(注2) 平成10年度(注3)
ダイオキシン類 PCDD+PCDF コプラナーPCB ダイオキシン類 PCDD+PCDF コプラナーPCB
全体平均値 5.1 1.1 4 4.4 1.1 3.3
魚類平均値 6.4 1.3 5.1 5.2 1.2 4
魚類 スズキ 検体数 9 9 9 10 10 10
魚類 スズキ 最大値 14 2.3 12 12 2 9.5
魚類 スズキ 最小値 5.5 0.9 4.5 1.8 0.1 1.7
魚類 スズキ 平均値 9 1.5 7.5 4.4 0.8 3.6
魚類 ボラ 検体数 10 10 10 10 10 10
魚類 ボラ 最大値 7.2 1.3 5.8 7.1 2 5.1
魚類 ボラ 最小値 1.4 0.3 1.1 0.6 0.1 0.5
魚類 ボラ 平均値 4.1 0.7 3.5 2.6 0.6 2
魚類 コノシロ 検体数 10 10 10 10 10 10
魚類 コノシロ 最大値 7.7 2.2 5.6 16 5 11
魚類 コノシロ 最小値 5.3 1.4 3.8 5.6 1.2 4.4
魚類 コノシロ 平均値 6.4 1.8 4.6 8.7 2.4 6.4
貝類 ムラサキイガイ 検体数 10 10 10 10 10 10
貝類 ムラサキイガイ 最大値 1.4 0.6 0.9 2.2 0.7 1.5
貝類 ムラサキイガイ 最小値 1.1 0.3 0.8 1.3 0.4 0.9
貝類 ムラサキイガイ 平均値 1.3 0.4 0.8 1.7 0.6 1.1

注1)ダイオキシン類濃度の換算は、測定値が検出限界未満の場合、全て0とした。
注2)検出限界(平成11年度) PCDD及びPCDF:4,5塩化物 0.01pg/g、6,7塩化物 0.05pg/g、8塩化物 0.1pg/g、コプラナーPCB:0.1pg/g
注3)検出限界(平成10年度) PCDD及びPCDF:4,5塩化物 0.1pg/g、6,7塩化物 0.2pg/g、8塩化物 0.5pg/g、コプラナーPCB:1pg/g

(3)貝類のダイオキシン類濃度の平均値は、1.3pg-TEQ/gであり、前年度(1.7pg-TEQ/g)と比べて低い値を示した。

(4)スズキ及びボラについては昨年度よりダイオキシン類濃度が高い値を示したが、コノシロ、ムラサキイガイでは、低い値を示した。

3 今後の対応

 東京都内湾における魚貝類のダイオキシン類濃度は、昨年度と比べて高い値を示したものもあったが、魚種によっては低い値のものもあった。
 都は東京都環境保健対策専門委員会の評価及び意見を踏まえ、今年度からは更に調査対象魚種を拡大するなどして、東京都内湾の生物汚染状況を継続的に監視していく。

お問い合わせ

このページの担当は 健康安全部 環境保健衛生課 調査担当(03-5320-4493) です。

本文ここまで


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