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院長あいさつ

ごあいさつ


院長 福永龍繁

 東京都監察医務院は、東京都23 区において死因の明らかでない急性死や事故などで亡くなられた方々の検案、解剖を行い、その死因を明らかにすること、また、これらの業務を通して、正確な死因統計の集計、臨床医学や予防医学、司法領域に寄与するとともに、医療関係者の教育や社会の安寧秩序の維持に貢献することを目的としています。
 昭和21 年の監察医業務開始以降、平成29 年までに扱った検案件数547,788件、このうち解剖件数151,661 件となっています。
 平成29 年の検案、解剖の実績をみると、検案件数13,118 件(1 日当たり35.9 件)、解剖件数2,099 件(1 日当たり5.8 件)で、検案件数に対する解剖件数の割合は16.0%となっています。平成29 年の検案のうち65 歳以上の高齢者は、検案件数9,270 件で全検案件数の70.7%を占めています。また、独居老人の孤独死といわれる一人暮らしの高齢者が亡くなられる例が4,431 件で、高齢者の47.8% を占めています。高齢社会の一層の進行、核家族化の現象が伺えます。
 当院の検案や解剖で得られたデータは、疾病予防や事故防止など公衆衛生の向上に役立てていただくよう関係機関に提供しています。また、毎年都民の方々を対象とした公開講座を開催し、多くの方の参加をいただいております。さらに、監察医の養成、補習教育に努めるため、全国の医学生等を可能な限り受け入れています。
 庁舎の改築については、平成26 年7 月より新庁舎にて業務を開始し、整った設備の下に業務を遂行しています。また、新庁舎では新たにX線CT装置を導入しました。X線CT装置による死亡時画像診断と行政解剖により、死因究明精度の向上に今後とも努めて参ります。
 さて、平成26 年4 月に「死因究明等推進計画検討会最終報告書」が公表されました。作成には私も構成員として参画し、死因究明のあるべき姿について意見を述べました。この報告書を踏まえて同年6 月に閣議決定された「死因究明等推進計画」により都道府県に「死因究明等推進協議会(仮称)」が設置され、体制の整備に向けて施策の検討、計画の策定等施策の具体化を進めていくことになります。当院の果たすべき役割は益々重要性を帯びてきています。
 私ども職員一同、死者に対し尊厳、礼意をもち、最高水準の死因究明に努めてまいります。今後とも皆様のご理解とご協力をお願い致します。

お問い合わせ

このページの担当は 監察医務院 事務室 庶務担当 です。

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