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大腸がん

1 大腸がんとは?

 大腸がんは、男女ともに日本人に増えているがんのひとつで、東京都のがん部位別死亡数のうち、男性第3位、女性第1位の死因となっています。50歳過ぎから増加しはじめ、高齢になればなるほど多くなるのが特徴です。
  大腸がんは大腸粘膜からできる悪性腫瘍(悪性のできもの)で、発生部位によって上行結腸がん、横行結腸がん、下行結腸がん、S状結腸がん、直腸がんなどに分けられます。がんの発生した部位によって、手術方法や手術後の生活の仕方が異なることがあります。また、大腸がんの60~70%は大腸の左半分にあたるS状結腸から直腸に発生しますが、最近では右半分にあたる上行結腸がんも増加傾向にあります。
  大腸がんの症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(肛門から出血する)、便通異常(便秘、下痢、便秘と下痢を繰り返す)、便柱狭小(便が細くなる)、残便感(便が出きらない感じ)、腹痛、腹部膨満感、腹部のしこり、貧血、吐き気などがありますが、これらはいずれも進行がんの症状であり、早期の大腸がんには、ほとんど症状はありません。

 

2 大腸がんのリスクファクター(危険因子)

(1)大腸ポリープになったことがある
 多くの大腸がんは、腺腫という種類のポリープから発生すると考えられています。
  しかし、ポリープを経ずに正常な粘膜が直接がん化する場合もあります。
(2)血縁者のなかに大腸がんになった人がいる
 すべてのがんは、いくつかの遺伝子の異常が重なることによって発生します。大腸がんの中には、「家族性大腸ポリポーシス」と「遺伝性非ポリポーシス大腸がん」という2つのがん遺伝家系があり、がん発生の原因となる遺伝子も見つかっています。また、そのような家系でなくても血縁者でがんになった人がいる場合には、そうでない人より遺伝子に異常が起こりやすいと考えられています。
(3)食生活の欧米化
 特に、肉類を中心とした高たんぱく・高脂肪食、食物繊維の摂取量が少ないといった 食生活の欧米化が原因のひとつといわれています。

 

3 大腸がんの予防法

 大腸がんの危険因子で触れたように、食生活の欧米化が大腸がん増加の原因のひとつとされています。日本古来の“和”の献立に戻り、動物性脂肪のとりすぎや、コレステロールのとりすぎに注意すること、食物繊維を多くとり、バランスのよい食事をすることを心がけましょう。アルコールは大腸がん、特に直腸がんの危険因子であるといわれています。飲酒はほどほどにしましょう。また、ウォーキングなどの適度な運動は予防効果があるといわれています。
  予防法は、定期的に大腸がん検診(便潜血検査)を受けることです。男女ともに、40歳以上は、お住まいの区市町村や職場等で行われる検診を、1年に1回は受けましょう。
  そして、大腸がん検診で陽性となったら、必ず精密検査(大腸内視鏡検査)を受診しましょう。

 

4 大腸がん検診の意義

 大腸がん検診は、無症状の段階でがん、またはがんの疑いのある人を見つけ出すことが目的であり、その方法として便潜血検査が、簡単で有効な検査法とされています。便潜血検査は、便ががんやポリープなどの表面と接触することによってできた、目に見えない出血の有無を調べます。
  大腸がんは、他のがんに比べると治しやすいがんです。早期がんの段階で発見・治療すれば、治療後の経過(予後)は良好で5年生存率(診断から5年後に生存している割合)は95%以上といわれています。ポリープ内にごく早期の大腸がんがある場合には、内視鏡を見ながらポリープを切除するだけで完治することもあります。最近では早期がんでは、お腹を切らずに小さな穴を開けるだけで大腸が切除できる腹腔鏡(ふくくうきょう)手術も行われています。

 

5 大腸がん検診受診時の注意点

 検診では、これまでかかった病気や、家族歴(血縁者で大腸がんになった人の有無)についてお聞きしますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
  痔で出血している時(※)や月経のときは、便潜血検査が陽性になってしまうことがありますので、採便を控えてください。
  また、正確な検査を行うために、採便後の保管は冷暗所(冷蔵庫等)で行い、保存期間(採便から検査受付までの日数)はできるだけ短めにしてください。

(※ 痔の出血についても自己判断は危険です。専門医の診断を受けましょう。)

 

 

 

 

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このページの担当は 保健政策部 健康推進課 成人保健担当 です。

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