「こころの健康」は、人がいきいきと自分らしく生きるために重要であり、生活の質にも大きく影響します。「こころの健康」には、いくつかの要素があります。
具体的には、
「仕事に行きたくない」「イライラする」「だるい」「食欲がない」・・・。身体的には特に悪いところがないのに、このような症状が出るのはストレスのせいかもしれません。
平成24年の東京都の調査では、日常生活でイライラやストレスを「しばしば感じる」「たまに感じる」人は約7割となっています。
一方、こころのゆとりを「持つことができている」人も約7割ですが、こちらは平成19年に比べると5.2%低くなっています。
仕事や家庭の中でストレスを感じ、上記のような体の注意信号を感じたら、こころが疲れきってしまう前に対処することが大事です。まずは、「ストレスに関するセルフチェックシート」などを利用して、ストレスの状態を把握しましょう。
ストレスに関するセルフチェックシート(PDF:71KB)
ストレスを回避する方法には、「モノの見方・考え方を変える」「周りにサポートを求める」「自分を上手に表現する」「一人になる時間をつくる」などがあります。日頃から、家族や友人をはじめ、地域や職場で話しやすい関係(つながり)をつくり、ストレスや不安をためずに話す機会を持つことで、ストレスを減らすことができます。
また、ストレス解消を積極的に行うことも効果的です。友人と楽しくおしゃべりをする、好きな所に出かけるなど、自分に合った気分転換やリラクゼーションでリラックスすることを心がけましょう。
平成19年の厚生労働省のデータでは、「メンタルヘルスに関する措置を受けられる職場」は33.6%となっています。また、東京都労働相談情報センターのメンタルヘルス相談件数は5,000件を超えています。
ストレス解消を心がけても、気分が落ち込む、何をするのもおっくう、眠れないなどの症状が出ている時は、抱えている問題が大き過ぎるか、問題に対処する力が低下しているかのどちらか、または両方である可能性があります。そんな時は1人で抱え込まず、問題に応じて医師やカウンセラーなど専門家の力を借りる必要があります。電話相談窓口もあるので早めに相談してみましょう。
精神保健福祉相談機関のご案内(中部総合精神保健福祉センターホームページへ)
こころの不調は、自分ではなかなか気付きにくいものです。また、気付いたとしても「家族や職場に心配かけたくない」と、1人で悩みを抱え込んでしまうことも少なくありません。そのため、周囲が「いつもと違う」という変化に早めに気付くことが重要です。
家庭での「気付き」のポイントとしては、
・「朝早く目覚めてしまう・夜中に何度も目が覚めて眠れない・寝付きが悪い」などの睡眠の変化
・「食欲がない・食欲が急に増えた・体重が減った、または増えた」という食欲や体重の変化
・「何事にも悲観的」「イライラして落ち着きがない」「新聞やテレビを見なくなった」
などがあります。
職場(上司や同僚)での「気付き」のポイントとしては、
・遅刻・欠勤が増えた
・ミスや事故が増えた
・周囲との会話が減った
・表情が暗い・元気がない
などがあげられます。
このように「いつもと違う」という気付きや対応が、こころの問題の早期発見や早期対応に役立ちます。日頃から身近な人の「いつもの状態」を把握して、互いにサポートしあえる関係を築いておくことも大切です。「何かいつもと違うようだ」と感じたら、声をかけ合い、必要に応じて専門的な支援などにつなげるようにしていきましょう。
リーフレット「こころの健康づくり~まずはストレスについて考えてみましょう~」
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このページの担当は 保健政策部 健康推進課 健康推進担当 です。