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システム編 3
(1)評価者研修の目的 (2)評価者研修の体系と内容

3 評価者研修について

(1)評価者研修の目的

○  評価に必要な一定レベルの知識、技術を習得させるとともに、評価の信頼性を確保するために、評価の視点や基準を共有化することが、評価サポート機構で実施する評価者研修の目的である。

○  評価者研修としては、評価者を新規に養成する評価者養成研修と、養成研修を修了した後、評価能力の維持向上を図るためのフォローアップ研修が必要である。

(2)評価者研修の体系と内容

 1)評価者養成研修

○ 評価者が習得する必要のある内容として、次のようなことがあげられる。

ア 福祉サービスの評価に必要な基礎知識の習得
 ・第三者評価の意義、理念等の理解
 ・福祉サービスや利用者特性に関する知識
 ・経営マネジメントに関する知識

イ 実践的な評価技術、能力の習得
 ・評価の実施手順等を理解し、実践できる能力
 ・一定の視点で偏りのない判断・評価ができる能力

ウ 事業改善アドバイス能力の習得
 ・調査結果の分析手法、事業改善に役立つ形での報告書作成能力

○ 特に、実践的な評価技術、能力の習得と事業改善アドバイス能力の習得は、評価を実施するうえで重要であり、評価サポート機構における研修は、これらに重点を置くことが必要である。

○ また、評価者としての職業倫理を身につけることも不可欠であり、たとえば、利用者の立場や気持ちを尊重することや、評価の上で知り得た事柄についての守秘義務などについて、徹底する必要がある。

○ 以上のことを踏まえ、評価者養成研修の研修項目を例示すると、(別紙2)のようにまとめることができる。

 2)評価者養成研修の受講資格の考え方

○  評価者養成研修を受講する者の要件については、評価を実施するための基礎的な能力を備えていることが必要であることから、研修受講資格を設ける必要がある。

○ 福祉サービスの利用者の特性を踏まえた利用者調査や事業評価における経営分析などの評価を適切に行うためには、評価の対象や内容に応じて、多様な評価者の経歴、資格などが想定される。具体的には、福祉、保健医療、調査、コンサルタント分野の資格や業務経験、施設や企業における管理職経験など幅広い分野のバックグラウンドをもった人材が考えられる。

○ 評価者の資格については、福祉サービスの特性を理解していること、事業体の運営について理解していることなど、評価の信頼性を確保するための要件を設定すべきである。また、評価経験を積むことで評価者の評価能力を向上させていくことが重要である。

○ 同時に、第三者評価を普及・拡大していくためには、立ち上がり期において十分な数の評価者を確保することも考慮する必要がある。

 3)フォローアップ研修

○ フォローアップ研修は、既に実務経験のある評価者が受講するため、たとえば、面接技術や訪問調査の技術などの向上を図るなど実践面の能力の向上に重点を置くことが必要である。

○ また、評価経験をもとにして情報交換を行い、評価項目を判断する際の共通の判断の基準、指標、ポイントなどについてより適切なものにし、共有化していくとともに、評価者間のずれをなくし、評価のレベルを合わせていくことが重要である。

○ さらに、共通評価項目の改訂や新規サービスについての共通評価項目の策定があった場合、それらについての解釈の習得等も行う必要がある。

 4)研修体系や内容の見直しの必要性について ○ 今後、研修や評価を実施していく過程で、実態に即し、評価サポート機構において、常に研修の体系や内容を見直していく必要がある。