東京都福祉改革推進プラン(全文)
─ 利用者指向の「開かれた福祉」を目指して ─

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 I 福祉改革の基本方向  II「福祉改革推進プラン」の考え方
III 改革プラン [III-1改革I]  [III-2改革II] [III-3改革III] [III-4改革IV] [III-5改革V]
IV 福祉改革の確実な推進のために  V 分野別事業プラン

 II 「福祉改革推進プラン」の考え方

第1「福祉改革推進プラン」の位置づけと役割

 この「福祉改革推進プラン」は、利用者指向の「開かれた福祉」を実現していく「福祉改革」の取組を強力に押し進めるために策定したものです。
 これに先立ち、東京都は平成11年12月に「福祉改革ビジョン」及び「21世紀高齢社会ビジョン」を策定するとともに、本年3月には「東京都高齢者保健福祉計画」を策定し、本年4月に導入された介護保険制度を踏まえ、高齢社会の新しい姿や施策の取り組みを総合的・体系的に明らかにしました。
 「福祉改革推進プラン」は、これらをさらに発展させ、

  1. 東京都が目指す「福祉改革」の基本方向を明らかにすること
  2. 当面、平成15年の障害福祉分野における支援費支給方式の導入や平成17年に予定されている障害者福祉分野などとの整合を含めた、介護保険の見直しに適切に対応するために、緊急に実施すべき方策を定めること
  3. 子ども家庭福祉などの分野についても、「福祉改革」を推進するために東京都として実施すべき方策を定めること
  4. 高齢者福祉施策について改革推進の観点から重点的に実施すべき方策を定めること
  5. 「福祉改革ビジョン」及び「21世紀高齢社会ビジョン」に示した事業を含めて、福祉改革を推進するための施策展開の全体像を明らかにすること

などを目的とするものです。

第2「選択」・「競い合い」・「地域」−3つのキーワード

 この「福祉改革推進プラン」では、福祉の新しいシステムへの転換への取り組みを次の3つのキーワードの下に実行することとしています。
 第一のキーワードは「選択」です。
 新しい福祉の世界では、利用者が多様な選択肢の中から自分に最も適した質の高いサービスを「選択」し、利用できるようになります。
 様々なサービスが多様な事業者から提供されることから、信頼できる確かな情報を基に自らの責任で「選択」し、事業者と契約を結んで、適正な負担により利用することになります。
 このような「選択」できる福祉を実現するため、利用者の多様化・高度化したニーズに対応できる質の高いサービスが十分に提供されることや、「選択」に必要な情報が的確に容易に入手できるようになっていることが必要となります。また、最も効果的にサービスをコーディネートして利用できるしくみや、痴呆性高齢者や知的障害者などの判断能力が不十分な方々が安心してサービス利用の契約を結び利用することのできる環境づくりや、低所得の方々への配慮も重要となります。
 第二のキーワードは「競い合い」です。
 サービス提供者間の「競い合い」は、利用者指向のサービスのレベルアップの促進を図る上で必須の条件です。利用者指向の「競い合い」が活発に行われる、新しい福祉を実現するために、多様な事業者の参入を促進するしくみなどが必要です。
 第三のキーワードは「地域」です。
 社会が成熟し、住民のニーズがますます多様化・高度化していく現在、これまでのように福祉制度を全国一律のものとしておいては、十分に応えていけない状況があります。また、福祉サービスの普遍化が進むことにより、だれもが身近な「地域」の中で社会参加が可能となる基盤の整備も重要な課題となっています。
 今後の新しい福祉の世界では、国や都が施策の全てを決定して区市町村に実施をお願いするしくみだけではなく、地方分権の流れも踏まえながら、地域の特性や主体性を活かした、きめ細かな福祉サービスが提供される環境を築いていくことや、社会参加の基礎となる基盤整備を推進していかなければなりません。

第3「福祉改革推進プラン」の構成及び特色

 以上のような考え方に基づいて「福祉改革」を推進するための戦略を明らかにする 「福祉改革推進プラン」は以下のように構成されています。

○計画期間
 平成12年度を初年度とする5年間

○5つの柱からなる「改革プラン」
 「選択」・「競い合い」・「地域」の3つのキーワードの下に4つの改革方針を掲げ、さらにこの改革の先に展望すべき新たな福祉のあり方を構想することを加えた、5つの柱からなる「改革プラン」を定め、現状と問題を整理しました。
 併せて改革を確実に推進するための行政自身の改革方針を明らかにしています。

○8つの「戦略」、12の「戦略プロジェクト」
 改革の柱ごとに、それを推進していくための8つの「戦略」を掲げ、その中心をなす戦略的に取り組む12施策を「戦略プロジェクト」として示しました。
 併せて「戦略」ごとに、福祉改革を確実なものとするため重点的に取り組む施策を「重点プロジェクト」として示しました。

○「分野別事業プラン」
 計画事業の全体像については、昨年12月に「福祉改革ビジョン」で示した施策を含めて「分野別事業プラン」として最後に集約しました。これらの施策の事業費は5年間で約5,200億円を上回ることが見込まれ、平成11年度と比較して、増加経費の累計で約1,800億円となることが見込まれます。

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 I 福祉改革の基本方向  II「福祉改革推進プラン」の考え方
III 改革プラン [III-1改革I]  [III-2改革II] [III-3改革III] [III-4改革IV] [III-5改革V]
IV 福祉改革の確実な推進のために  V 分野別事業プラン