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A型肝炎

A型肝炎とは、A型肝炎ウイルスによる感染症です。世界中でみられますが、上下水道の整備されていない衛生状態の悪い地域では感染するリスクが高くなります。

感染経路

感染経路は、汚染された食物などを摂取することによっておこる感染、ウイルスが付着した手で口に触れることによる感染があります(経口感染)。また、性的接触による感染(糞口感染)もあります。

症状

潜伏期間は2~7週間程度です。発熱、全身倦怠感などの症状に続いて、食欲不振・嘔吐などの消化器症状、さらに数日後には肝機能低下による黄疸を呈します。乳幼児の感染では症状が軽いことが多いですが、成人の感染では多くは症状があり、時に重症化(劇症肝炎)することがあります。

予防のポイント

衛生状態の悪い地域では、経口からの感染を予防するために生水や加熱処理しない食物の摂取を避けるようにしましょう。
A型肝炎の予防にはワクチンが有効です。衛生状態が悪い地域に渡航する場合やパートナーが感染した場合は、医療機関に相談の上、ワクチン接種を検討しましょう。
A型肝炎に感染した場合、症状が現れる前からウイルスは便に排出され、症状が治まった後も長い期間、便から排出されています。
周りの人への感染を防ぐために、トイレの後や調理・食事の前等には石鹸と流水で十分に手を洗いましょう。

基本情報

病原体 A型肝炎ウイルス(hepatitis A virus)
潜伏期 2~7週間程度
検査 血液検査、もしくは便を採取してウイルスの遺伝子検査をします。
治療 特別な治療方法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。安静と食事療法が基本となります。
感染経路 感染経路は、汚染された食物などを摂取することによっておこる感染、ウイルスが付着した手で口に触れることによる感染があります(経口感染)。また、性的接触による感染(糞口感染)もあります。
免疫 感染を予防するにはワクチンが有効です。
  • 感染症全般に関する「よくある質問」はこちらをご覧ください。