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その他の性感染症

以下の病気もセックスによって感染することのある病気です。

毛じらみ症

ケジラミという吸血昆虫によって起こる病気で、主にセックスで感染しますが、親子間の接触や、シーツやタオルなどを介して感染することもあります。症状は外陰部のかゆみですが、ほとんどかゆみがない場合もあります。

疥癬(かいせん)

ヒゼンダニによる病気で、家族内の濃厚接触、保育園や介護施設等での集団感染だけでなく、セックスで感染することもあります。
症状だけでは、他の皮膚疾患と見分けることが難しいため、専門医による診察を受け、適切な診断と治療を受けることが大切です。

アメーバ赤痢・細菌性赤痢

便の中に病原体(赤痢アメーバ、赤痢菌)が出るので、アナルセックスやオーラルセックスなどでも感染します。

HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルスI型)

成人T細胞白血病(ATL)やHTLV-1関連脊髄症(HAM)などの病気の原因となるウイルスです。感染しても約95%の方は生涯発病することはありませんが、一部の方はATLやHAMなどの病気を発症します。ウイルスに感染していても発病しない人のことを「キャリア」と言います。HTLV-1は極めて弱いウイルスで、日常生活で感染することはありませんが、キャリアの母親からの母子感染(主に母乳による)や、セックスで感染することがあります。

HPV(ヒトパピローマウイルス)

尖圭(せんけい)コンジローマの他、子宮頸がんの原因にもなるウイルスです。HPVは100種類以上あり、このうち約15種類が子宮頸がんの原因となると言われています。HPVは主にセックスにより感染し、女性の約80%が一生のうちに一度は感染するという、ごくありふれたウイルスです。
感染は一時的で症状もないことが多く、自然に消えることがほとんどですが、まれに子宮頸がんの原因となるHPVの感染が長期間持続すると、その一部が、数年から十数年後に子宮頸がんを発症すると考えられています。HPVのうち、子宮頸がんの原因となりやすい2種類(16型、18型)のウイルスに対しては、子宮頸がん予防ワクチンを接種することで予防効果があると報告されています。ワクチンは、すでに感染しているHPVを排除したり、子宮頸がんの進行を遅らせたりする効果はありませんので、感染前に接種するのが最も効果的です。また、ワクチンだけで、子宮頸がんを完全に予防できるわけではありませんので、定期的に子宮がん検診を受け、早期発見を心がけることが大切です。