ほっとけないぞ!CKD 慢性腎臓病
メタボが腎臓にもよくないってホント?
※メタボ(=メタボリックシンドローム)と慢性腎臓病は違う病気です

専門医と連携して治療しましょう [かかりつけ医向け]

専門医と相談するタイミング

CKDであっても、特に自覚症状がないステージでは、ご本人に病識のない方も少なくないと思われます。検診等で疑いのある場合、またはこのサイトを見てご本人が相談されてきた場合には、ぜひ、必要な検査を行い、患者さんの自覚を促すとともに、必要な生活習慣の改善等をご指導ください。
また、将来CKDとなるリスクをお持ちの方については、定期的な検査の実施についてもご指導ください。糖尿病の方については、定期的に尿中微量アルブミン測定の必要性等について説明していただく際に、このサイトの患者さん向け部分などを活用していただければ幸いです。
参考までに「CKD診療ガイド2009」からの抜枠を掲載いたします。

@〜Bのいずれかを満たす場合、腎臓専門医に紹介し、連携して治療してください

  • 1

    0.5g/gクレアチニン以上または2+以上の蛋白尿

  • 2

    eGFR 50(mL/min/1.73u)未満

  • 3

    蛋白尿、血尿ともに陽性(1+以上)

※:eGFR(mL/分/1.72u)=194×血清クレアチニン-1.094×年齢-0.287

(女性の場合は×0.739)

※70歳以上では、CKDは多く存在し、eGFR40未満から腎機能低下のリスクが高まる。安定したCKDでは、かかりつけ医の判断により腎臓専門医への紹介基準をeGFR40未満としても良い。

【腎臓専門医に紹介するタイミング】

(参考:日本腎臓学会CKD診療ガイド2009)

※該当しない段階のCKD患者には、生活習慣の改善、血圧血糖の管理等を指導しつつ、定期検査を行う

【ステージごとの治療目標一覧】

ステージ1
生活習慣改善 禁煙 BMI<25
食事指導 高血圧があれば減塩6g/day未満
血圧管理 130/80mmHg未満*2
原則的にACE阻害薬やARBを処方
血糖値管理 HbA1c(JDS値)は6.1%未満
脂質管理 食事療法・運動療法
LDL-C120mg/dL未満
貧血管理 腎性貧血以外の原因検索(腎機能的に腎性貧血は考え難い)
ステージ2
生活習慣改善 禁煙 BMI<25
食事指導 高血圧があれば減塩6g/day未満
血圧管理 130/80mmHg未満*2
原則的にACE阻害薬やARBを処方
血糖値管理 HbA1c(JDS値)は6.1%未満
脂質管理 食事療法・運動療法
LDL-C120mg/dL未満
貧血管理 腎性貧血以外の原因検索(腎機能的に腎性貧血は考え難い)
ステージ3
生活習慣改善 禁煙 BMI<25
食事指導 減塩6g/day未満 蛋白質制限(0.6〜0.8g/kg/day)
血圧管理 130/80mmHg未満*2
原則的にACE阻害薬やARBを処方
血糖値管理 HbA1c(JDS値)は6.1%未満
SU薬,長時間作用型インスリンによる低血糖の危険性
ビグアナイド薬は使用しない
脂質管理 食事療法・運動療法
LDL-C120mg/dL未満 薬物による横紋筋融解症への注意.
貧血管理 腎性貧血以外の原因検索  鉄欠乏対策*3
腎性貧血はエリスロポエチン製剤*4でHb10〜12g/dL
ステージ4
生活習慣改善 禁煙 BMI<25
食事指導 減塩6g/day未満 蛋白質制限(0.6〜0.8g/kg/day)
高Kがあれば摂取制限*1
血圧管理 130/80mmHg未満*2
原則的にACE阻害薬やARBを処方
血糖値管理 HbA1c(JDS値)は6.1%未満
SU薬,長時間作用型インスリンによる低血糖の危険性
ビグアナイド薬は使用しない. チアゾリジン薬使用は困難
脂質管理 食事療法・運動療法
LDL-C120mg/dL未満薬物による横紋筋融解症への注意.
フィブラート系はクリノフィブラート以外は禁忌
貧血管理 腎性貧血以外の原因検索  鉄欠乏対策*3
腎性貧血はエリスロポエチン製剤*4でHb10〜12g/dL
ステージ5
生活習慣改善 禁煙 BMI<25
食事指導 減塩6g/day未満 蛋白質制限(0.6〜0.8g/kg/day)
高Kがあれば摂取制限*1
血圧管理 130/80mmHg未満*2
原則的にACE阻害薬やARBを処方
血糖値管理 HbA1c(JDS値)は6.1%未満
SU薬,長時間作用型インスリンによる低血糖の危険性
ビグアナイド薬は使用しない. チアゾリジン薬使用は困難
脂質管理 食事療法・運動療法
LDL-C120mg/dL未満 薬物による横紋筋融解症への注意.
フィブラート系はクリノフィブラート以外は禁忌
貧血管理 腎性貧血以外の原因検索  鉄欠乏対策*3
腎性貧血はエリスロポエチン製剤*4でHb10〜12g/dL

(参考:日本腎臓学会CKD診療ガイド2009)

  1. *1 K制限:1,500mg/day未満
  2. *2 蛋白尿1g/day以上は 125/75mmHg未満
  3. *3 鉄欠乏があれば鉄剤投与を検討. 特にEpo製剤を使用していれば,
    フェリチン>100ng/mL,鉄飽和度>20%.
  4. *4 エリスロポエチン製剤使用は腎臓専門医に相談.
    6,000IU1回/wで開始, 6,000〜12,000IU 1回/2wで維持.

関連リンク

日本腎臓学会「CKD診療ガイド2009」

患者向け

CKDと生活習慣(エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2009より)

患者向け

CKDと栄養(エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2009より)

患者向け

薬物投与(エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2009より)

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