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ホームたべもの安全情報館知って安心〜トピックス〜金属製の容器の使い方にご注意ください!

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水筒、やかんなど、金属製の容器の使用方法にご注意ください!
〜酸性飲料による金属容器の成分の溶出に伴う中毒〜

平成23年8月

暑い季節を迎え、冷たい飲み物を飲む機会も多くなってきました。
水筒を持ってのお出かけや、スポーツ飲料をたくさん作ることもあるかもしれません。
でも、金属製の容器の場合、使い方によっては容器の金属成分が飲み物の中に溶け出して中毒を起こすことがあります。
もう1度、使い方を確認してみましょう。


                     

1 酸性飲料ってどんなものがあるの?


図:酸性飲料の例酸性の飲料には、主に炭酸飲料や乳酸菌飲料、果汁飲料、スポーツ飲料が挙げられます。
飲み物に含まれる酸性の物質には、炭酸、乳酸、ビタミンC、クエン酸(柑橘類を始めとする果物に多く含まれます。)などがあり、こうした物質を多く含む飲み物は、酸性度が高くなります。


飲料の酸性度について、詳しい情報はこちらをご覧ください


2 金属製の容器で食中毒ってどういうこと?


身の回りには、アルミニウムや銅、鉄など、様々な金属で作られた容器や調理器具があります。
これらの容器や調理器具では、酸性の食品に接触すると金属が溶け出すことがあります。
通常、短時間では、溶け出す金属の量はごく微量です。また、容器や調理器具の内側をコーティングして金属と食品が直接接触しないようにする等、金属が過剰に溶け出すことがないように様々な工夫がなされています。

しかし、容器や調理器具に傷が付いていたり、酸性飲料を長時間保管するなどの誤った方法で使用したりすると、金属成分が食品や飲み物中に過剰に溶け出し、思わぬ事故につながることがあります。特に、銅は多量に摂取すると中毒を起こす可能性があります。



3 実際の中毒事例

内側に傷がついた水筒による事例

4 どのようなことに気をつければいいの?

これまで起きた中毒例では、銅製の調理器具を用い、酸性度の高い食品を加熱調理、もしくは長時間保管したことによって食品・飲み物の中に銅が溶出し、その食品・飲み物を飲食したことにより発生しています。
銅以外の金属製の容器でも、表面に傷がついていたり、酸性度が高い食品で使用したりすると、同じように食品中に微量の金属成分が溶け出すことがあります。
アルミニウムや鉄では、溶け出す金属で中毒を起こすことは考えにくいですが、容器が腐食することがあります。
金属製の容器を使用する際は、以下の点に注意しましょう。


容器の内部にサビや傷がないか、よく確認しましょう

サビや傷があると、本来食品や飲み物がふれない部分が露出して、そこから金属成分が溶け出すことがあります。
特に、落としたりぶつけたりした場合、外見上異常がないように見えても破損していることがあります。
使用する前によく確認しましょう。


酸性度の高い飲み物や食べ物を
金属製の容器に長時間保管しないようにしましょう

炭酸飲料や乳酸菌飲料、果汁飲料などの酸性度の高い飲み物や食べ物を金属製の容器に入れると、飲み物・食べ物の中に金属が溶け出すことがあります。
容器や飲み物の注意書きをよく確認し、長時間の保管は避けましょう。
もし長時間保管した場合は、通常と異なる味や色になっていないか、よく確かめましょう。


容器は、定期的に新しいものに交換しましょう

古くなった容器は、劣化により内部が破損していることがあります。
思わぬ事故を防ぐためにも、定期的に新しいものに交換しましょう。



金属製の容器の使い方について、ポイントをまとめたリーフレットを作成しました。どうぞご活用ください。
水筒、やかんなど金属製の容器の使用方法にご注意ください!〜酸性飲料による金属の溶出に伴う中毒に注意〜」(PDF:251KB)




参考文献

1 東京都健康安全研究センター第60号「化学物質及び自然毒による食中毒等事件例(平成20年)」(PDF)
2 厚生労働省ホームページ「器具・容器包装、おもちゃ、洗浄剤に関する情報
3 食品衛生研究 Vol. 61(4), p. 49-54, 2011
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