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こうして起こった違反事例①保存料を過量に使用してしまった大根の漬物

あらまし

 1月中旬に、長野県が県内の食品販売店Aから大根の漬物を収去し、検査を実施したところ、保存料であるソルビン酸が1.1g/㎏検出されました。(塩漬におけるソルビン酸の使用基準:1.0g/㎏)

 そのため、長野県から製造所を所管する保健所へ調査依頼がありました。

おこった原因


 通報を受けて、保健所は直ちに製造所に対し、立ち入り調査を行いました。当該ロット品は1月上旬に250袋製造されていましたが、すでに賞味期限が過ぎていたため、販売店において在庫はありませんでした。

 保健所で当該品の製造工程、使用機器等の調査を行った結果、原料大根を計量する台貫計量器の指示計および質量を検出するセンサーが動作不良を起こしており、原料の大根の正確な重量が量れていませんでした。その結果、製品製造時に、大根重量に対しソルビン酸カリウムを多く添加されていました。

予防のポイント

 この事例は、当該品のみに使用されていた原料計量器の故障により、食品衛生法違反となりました。食品添加物の使用基準違反は、使用料の計算ミスや計量ミス、攪拌の不十分等が原因で起こります。製造に当たっては添加物の配合割合や計量方法の確認はもとより、計量器等の備品の点検も重要です。

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