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キノコの話
はじめに
キノコの基礎知識
ツキヨタケ(有毒)
クサウラベニタケ(有毒)
ドクツルタケ(有毒)
ニガクリタケ(有毒)
テングタケ(有毒)
ベニテングタケ(有毒)
カキシメジ(有毒)
スギヒラタケ
キノコ食中毒

キノコ食中毒

1 キノコ食中毒の概要

(1)キノコ食中毒発生状況

 平成16年から平成20年までに日本全国で、年間42〜79件のキノコ食中毒、年間77〜232人のキノコ食中毒患者が、発生しています。


(2)食中毒の原因キノコ

 キノコ食中毒の原因をキノコ種類別にみると、ツキヨタケ29%、クサウラベニタケ14%、テングタケ属6%であり、この3種類の毒キノコで全体の約5割を占めています。
 また、平成16年と平成19年には、それまでに食用として食べられていたスギヒラタケによる急性脳症の発生を疑う事例が報告されています。


(3)キノコ食中毒発生時期

 キノコは、秋に多く発生しますので、採集して食べる人も増えます。キノコ食中毒も、9月、10月に多く発生しており、約9割がこの時期に集中しています。


(4)キノコ食中毒の原因となった場所

 キノコ食中毒の約9割が家庭で発生しています。  その他、販売店、飲食店などの営業施設が原因で発生することもあります。


2 キノコの見分け方のウソ

 野生キノコを見つけたとき、そのキノコが食べられるのか、毒キノコなのか興味が持たれます。キノコの見分け方として多くの迷信があります。これを信じて、もし、毒キノコを食べたら中毒を起こしてしまうことになります。


(1)柄が縦にさけるものは食べられる……ウソ

 多くのキノコの柄は縦にさけ、ほとんどの毒キノコの柄も縦にさけます。

写真 ドクツルタケ 写真 ドクツルタケ 写真 ドクツルタケ
猛毒のドクツルタケの柄も簡単に縦にさけます。

(2)地味な色をしたキノコは食べられる……ウソ

 毒キノコのほとんどは地味な色をしています。特に、キノコ食中毒の発生が多いクサウラベニタケ、ツキヨタケ、カキシメジなどは地味な色でいかにもおいしそうに見えます。タマゴタケのように色が鮮やかでも食べられるキノコもあり、色での判断はできません。

写真 クサウラベニタケ(毒) 写真 タマゴタケ(食)
クサウラベニタケ(有毒)
地味な色をしていますが毒キノコです。
タマゴタケ(食)
鮮やかですが、食べられます。

(3)虫が食べているキノコは食べられる……ウソ

 毒キノコでも虫は食べます。

写真 ツキヨタケ(毒)についた虫 写真 ドクツルタケ(毒)の虫食い跡
ツキヨタケ(有毒)についた虫 ドクツルタケ(有毒)の虫食い跡

(4)ナスと一緒に料理すれば食べられる……ウソ

 ナスと一緒に料理して中毒した事例は数多くあります。


(5)干して乾燥すれば食べられる……ウソ

 乾燥しても毒成分は分解されません。


(6)塩漬にし、水洗いすると食べられる……ウソ

 ほとんどの毒キノコでは効果ありません。


(7)カサの裏がスポンジ状(イグチ類)のキノコは食べられる……ウソ

 以前は、イグチ類のキノコには毒キノコは無いと信じられていた時代もありましたが、現在では、ドクヤマドリなど毒キノコが見つかっています。


 この他にも、色々な見分け方の迷信がありますが、あてになるものはありません。


3 毒キノコによる食中毒防止法

 毒キノコで中毒を起こさないように次のことに注意しましょう。


毒キノコによる食中毒防止5ヵ条
  1. 確実に鑑定された食用キノコ以外は絶対に食べない。
  2. キノコ採りでは、有毒キノコが混入しないように注意する。
  3. 「言い伝え」は、信じない。
  4. 図鑑の写真や絵にあてはめて、勝手に鑑定しない。
  5. 食用のキノコでも、生の状態で食べたり、一度に大量に食べると食中毒になるものがあるので注意する。

 もし、体調に異常を感じたら、直ちに医療機関を受診して下さい。
 食べたキノコが残っている場合は、持参して治療の参考にしてもらって下さい。。


4 主な毒キノコの毒成分と症状

毒キノコの種類 毒成分 主な症状
症状が出るまでの時間
類似する食べられるキノコ
カキシメジ ウスタリン酸 おう吐、下痢など
(30分〜3時間)
チャナメツムタケ、ニセアブラシメジ、シイタケ
クサウラベニタケ コリン、ムスカリン、ムスカリジン、溶血性タンパク おう吐、下痢など
(10分〜数時間)
ウラベニホテイシメジ、ハタケシメジなどのシメジ類
シビレタケ類 シロシビン、シロシン めまい、幻覚、興奮、しびれなど
(30分〜1時間)
ナラタケ
シロタマゴテングタケ(ドクツルタケ) アマトキシン類、ファロトキシン類 おう吐、下痢、腎臓や肝臓の障害、死亡
(6〜24時間)
シロマツタケモドキ、ハラタケ、ツクリタケ
ツキヨタケ イルジンS(ランプテロール) おう吐、下痢など
(30分〜1時間)
ムキタケ、シイタケ、ヒラタケ
テングタケ イボテン酸、ムスカリン類、ムシモールなど おう吐、下痢、けいれん、めまいなど
(30分)
 
ドクササコ アクロメリン類、クリチジンなど 1ヶ月以上手足の先に激痛
(6時間〜1週間)
カヤタケ、ナラタケ
ドクヤマドリ ボレベニン類など おう吐、下痢など
(2時間)
ヤマドリタケモドキ
ニガクリタケ ファシキュリン酸など おう吐、下痢、けいれん、死亡
(3時間)
クリタケ、ナメコ、ナラタケ
ニセクロハツ シクロプロペンカルボン酸 おう吐、下痢、全身筋肉痛、呼吸困難
(30分〜数時間)
クロハツ
ニセショウロ 不明 おう吐、腹痛、下痢など
(30分〜数時間)
ベニテングタケ イボテン酸、ムスカリン、ムッシモールなど おう吐、下痢、けいれん、幻覚など
(30分)
タマゴタケ


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