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ホームたべもの安全情報館知って安心〜トピックス〜食中毒を起こす微生物クリプトスポリジウム

食中毒を起こす微生物
サルモネラ属菌
サルモネラ・エンテリティディス
腸炎ビブリオ
腸管出血性大腸菌
その他の下痢原性大腸菌
ウェルシュ菌
エルシニア・エンテロコリチカ
カンピロバクター・ジェジュニ/コリ
NAG(ナグ)ビブリオ等
コレラ菌
赤痢菌
チフス菌、パラチフスA菌
プレシオモナス・シゲロイデス
エロモナス・ヒドロフィラ/エロモナス・ソブリア
ビブリオ・バルニフィカス
リステリア・モノサイトゲネス
黄色ブドウ球菌
ボツリヌス菌
セレウス菌
ノロウイルス
A型肝炎ウイルス
E型肝炎ウイルス
クリプトスポリジウム
サイクロスポラ

クリプトスポリジウム

菌の特徴は

写真:クリプトスポリジウム

 クリプトスポリジウムは胞子虫類のコクシジウム目に属する寄生性原虫であり、人に感染症を引き起こす原因として知られ始めたのは1976年からです。
 人が感染するのは、腸管に寄生する小型種のCryptosporidium parvumですが、免疫不全患者は胃に寄生する大型種のC.murisにも感染することが報告されています。
 環境中ではオーシスト(嚢胞体)の形で存在しており、増殖することはありません。経口摂取されると、消化管内で増殖し、オーシストは糞便と共に排出されて、新たな個体への感染源となりますが、一部は消化管内で自家感染を起こします。
 伝染期間(感染した人間や動物の糞便とともにオーシストが排出される期間)は発症から発症消失後数週間に及びます。オーシストは、湿環境下では2〜6ヶ月では不活化せず、水道水等に用いられる塩素に抵抗性で、感染性を保持するといわれています。加熱、冷凍や乾燥には弱く、60℃以上または−20℃以下で30分、常温・乾燥状態で1〜4日で感染力を失います。

どんな食品が原因となりますか

 家畜や哺乳動物が保虫宿主であるほか、オーシストを排出する患者が感染源となります。感染経路は、飲食物や手指を介した経口感染です。米国のボランティアによる経口投与実験では、オーシスト数10個で発症した例があります。アフリカや中南米では、感染率が10%を超える国もあります。

どんな症状ですか

 潜伏時間は2〜10日程度で、腹痛を伴う水溶性下痢が3日〜1週間程度持続し、おう吐や発熱を伴うこともあります。感染しても症状が出ない場合もありますが、いずれの場合も、感染者の糞便からは、数週間オーシストの排出が続きます。
 健康で免疫が正常に働いていれば、クリプトスポリジウム症の症状は4、5日〜約1週間程度でなくなります。長い場合は2週間ほど続く場合もありますが、生命に関わる病気ではありません。
 一方、免疫不全の方やガンの治療で免疫抑制療法を受けている場合、病気が長引き、深刻な状況になるおそれがあります。

予防のポイントを教えて下さい

  1. 症状が改善した後、或いは無症状であっても感染源となるオーシストは排泄されるので、2次感染を防止するため、十分な手洗いをすること。
  2. 飲用水は1分間以上沸騰する。氷をつくるときも、湯冷ましを使用すること。
    浄水器を使用する場合も、全ての機種が除去に有効ではなく、カートリッジに蓄積されるので使用の手引きに従って、カートリッジの交換を適宜行う等使用については注意すること。
  3. 生ものは避け、加熱調理すること。
  4. 食器も良く拭き、乾燥させること。
  5. 家族に患者がいる場合は、家族内感染を防ぐために、患者の入浴は最後にすること。
  6. 患者の糞便に汚れた下着やおむつは熱湯をかけてから洗濯すること。

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