MENU

ホーム » たべもの安全情報館 » 知って安心〜トピックス〜 »  食中毒を起こす微生物 »  A型肝炎ウイルス

A型肝炎ウイルス

ウイルスの特徴は

  A型肝炎は、A 型肝炎ウイルスによって引き起こされる感染症です。このウイルスは酸に強く、アルコールにも耐性があります。不活化には十分な加熱(85℃1 分以上)などが必要です。口から体内に入ったウイルスは消化管内で不活化されることなく糞便とともに排出されます。

どんな食品が原因となりますか

 A型肝炎ウイルスに汚染された水や食品が原因食品となります。これまで、国内で発生した事例の大部分は感染源が特定されていませんが、井戸水や二枚貝が感染源として推定されている事例があります。また、海外では、レタスや冷凍ラズベリーなどによる集団感染事例も報告されています。        

どんな症状ですか

 潜伏時間は2〜7週間(平均4週間)です。下痢、発熱(最初38℃以上の熱が3、4日続く)、けん怠感(だるい感じ)、吐き気・おう吐、黄疸、肝腫大などの症状が出ます。
 幼児期に感染しても、ほとんど症状がないか軽症の場合がほとんどですが、免疫を持たない中高年齢者が感染し発症すると、重症化する傾向があるため、注意が必要です。大部分が1、2ヶ月で肝機能が回復し、一度感染すると免疫ができ、その後感染しません。

予防のポイントを教えて下さい

  1. 用便後、調理の前、食事の前に十分な手洗いと消毒を行う。
  2. A型肝炎の常在地域となっている国や地域では、生水を飲まない。また、生水でつくった氷やアイスキャンデー等にも注意する。
  3. よく加熱した食品を食べる。

参考情報

  1. 食品安全委員会ホームページ

このページは東京都保健医療局 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 食品医薬品情報担当が管理しています。


▲このページのトップへ