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乳幼児の食中毒、アレルギー、その他の病気

 小さな子供に特有の食中毒を起こす細菌やウイルスがある一方、いろいろな食品のたんぱく質にアレルギーをもつ子供がいます。
 また、下痢や腹痛を起こす風邪や消化不良のことも少し覚えておきましょう。


乳児ボツリヌス症

 ボツリヌス食中毒は耐熱性の芽胞菌であるボツリヌス菌がビン詰めなど空気に触れにくい食品の中で繁殖するときに強力な毒素を作り、食べた人が非常に重篤な神経症状に襲われるものです。
ところが、乳幼児の場合、食べてしまったボツリヌス菌の量が少なくてもおなかの中で発芽・増殖し、毒素を作ってしまいます。


原因食品蜂蜜
症状初期症状3日以上の便秘
中期以降吸乳力の低下
泣き声が弱い
全身脱力
呼吸困難
予防方法 国産・輸入品を問わず、1歳未満の乳児に蜂蜜を食べさせないこと。
(1歳を超えれば発症しないので食べさせても大丈夫です)

参考:ボツリヌス菌食中毒

ウイルス性下痢症

 12月〜3月くらいの寒い時期に、6〜18か月令の乳幼児がよくかかります。
集団発生の場合は食中毒と見分けがつきにくい場合があります。


原因ロタウイルス、アデノウイルスなど
症状初期症状軽い発熱
鼻水
中期以降頻繁なおう吐
下痢
米のとぎ汁に似た、白っぽい水様便

乳糖不耐性下痢症

 消化器に乳糖を分解する力がなかったり不足して起こる下痢症です。
先天性のものと、風邪や細菌感染が引き金になって起こる後天性のものがあります。


症状牛乳、粉ミルク、クリーム等乳糖を含む食品を食べると下痢やおう吐が起こります。

急性消化不良

 風邪やへんとう腺炎、中耳炎などに引き続いてよく起こります。


症状 粘液や不消化物が混じった黄色や緑色の水様便が、1日数回から十数回に及びます。
便には甘酸っぱい鼻をつく悪臭があります。。

重症消化不良症

 急性消化不良から脱水の進んだものです。
すぐに医師に診せてください。


症状 下痢や吐き気が強く、水分を取らせてもすぐに吐いてしまいます。
ぐったりとして目はうつろになり、顔色は青白く手足は冷たくなります。

食物アレルギー

 体に入ってくる異物に対抗する体のシステムが自分の体にも悪い影響を起こしてしまうことをアレルギー反応といいます。
食物アレルギーの対象になる異物は特定の食材に含まれるたんぱく質が少し消化分解されたものです。
人によってアレルギーの対象になる食べ物は違います。
特定の食材にアレルギーのある子供が、その食材を含む食品を食べると吐き気、おう吐、下痢、腹痛、じんましん、気管支ぜんそくなどさまざまな症状をあらわします。


治療と手当て

 食物アレルギーの素人療法はとても危険です。
医療機関に受診するようにしてください。
食物によるアレルギーとわかったら、原因となる食材の量を減らすか、しばらくの間、完全に食べさせないことなどが必要になる場合があります。
ただし、その場合は必ず医師の指示に従い、発育に影響を及ぼさないように栄養的に十分配慮しなくてはなりません。


生命に関わる事もある

 食物アレルギーには、アナフィラキシーショックを起こして生命に関わるものもあります。
特に最近は、ケーキやお菓子などの加工食品に、「隠し味」として今まで考えられなかった組み合わせで材料が使われることがあります(ケーキにそば粉を混ぜるなど)。
アレルギーを持つ子供に加工食品を食べさせるときは、表示を見て原材料を確認するなどの注意をお願いします。


ソバアレルギー

 ソバに対するアレルギーで、ソバを食べたときだけでなく、ソバがらの枕でぜんそくの発作を起こすこともあります。
ソバアレルギーの症状はほかに例がないほど重篤な発作を起こします。


アナフィラキシーショック

 あらゆるアレルギー症状が同時に全身に現れ、呼吸停止、心停止、急激な血圧低下、意識不明など死に至ることがまれではありません。


アナフィラキシーショックの対処法

1  大声を出して人を呼び、医師の手配を頼む。
2  呼吸を確保するために横向きに寝かせ、口の中に物が詰まっていないか確認する。
3  あごを上げさせ、人工呼吸する。
4  脈を取る。




このページは東京都福祉保健局 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 食品医薬品情報担当が管理しています。


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