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事件No.06

事件No.06 その相性は良(よ)いですか(1)

ほ育園の園長先生がたずねてきた。
バザーで食べ物のお店をひらきたいので、アドバイスをもらいたいという。

相談者:前田 粉雪(まえだ こゆき)

前田
前田 ほ育園でバザーをするんですが、お店をやることになりまして。
そのご相談なんです。
シャロク いいですね。それでなんのお店を出されるのですか?
前田
前田(や)きそばなんです。
園子 焼きそばだいスキ!
シャロク 焼きそばは鉄板で作るんですか?
前田
前田 いいえ、大きな「銅(どう)」のなべがあるので、それを使って作ります。
シャロク それはやめたほうがいいですね。
前田
前田 えっ、どうしてですか?
シャロク 分かりやすく実験(じっけん)してみましょう。
ここに古い十円玉があります。 十円玉は「銅」でできています。
シャロク 古いものなので、どれも黒っぽい色になっています。
これをあるえき体に1時間くらいつけたあとみがくと、ピカピカになります。
そのえき体とはどれでしょう。
前田
前田 お湯は落ちそうで落ちませんね。
園子 さとう水はべたべたするだけだな。
前田
前田 あっ、「お酢」でみがく表面の色が落ちて、ピカピカになりました!
シャロク そうですね。答えは「お酢」です。
園子 あれ、でも、それが「銅」のなべを使えない理由とどういう関係(かんけい)があるの?

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