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事件No.12

事件No.12 食べ物の説明書(1)

ある日曜日、ちょっとつかれた顔の男の人がやってきた。
仕事がいそがしくて、食事はできあいのものが多いそうだ。
そこで食品の表示が気になりだしたという。

相談者:兵働 進(ひょうどう すすむ)

兵働 仕事で帰りがおそいので、食事はできあいのものを買って食べる事が多いんですが...
ふと、使われている材料が気になりはじめたんです。
園子 毎日できあいの物ばかりなんですか。
さすがにそればかりだとあきちゃうでしょうね。
そうだ、わたしお昼ごはん作ります。
たまには手料理も食べたいでしょう? 
シャロク あれ、せっかちだな。まだ返事もいただいていないのに。
兵働 いやあ、ありがたいですよ。
シャロク では、和戸さんの料理ができるまで食品の表示についてお話ししましょう。
食品の表示は、原材料以外にもいろいろ決められているんですよ。
名称、内容量、消費期限または賞味期限、保存方法、食品添加物、アレルゲン、製造所、原産国名・・・。エネルギー(熱量)などの栄養成分表示もありますね。
兵働 原材料名で書かれている順番に意味はあるんですか。
シャロク まず食品添加物(てんかぶつ)以外の材料、次に食品添加物です。決まりに従って、量の多いもの順に表示します。
兵働 量の多いもの順。へえ、そうだったのか。
シャロク その他、保存方法や「消費期限」「賞味期限」を分かりやすく表示する決まりになっています。
兵働 「消費期限」と「賞味期限」は意味が違うのですか。
シャロク はい。特に傷みやすい食品は「消費期限」、その他のものは、おいしく食べられる期限を「賞味期限」で表示します。
この期限表示は、食品を開封せずに、表示されている保存方法で保存したときの期限ですよ。
シャロク 食品によって表示しなければならない内容は変わります。ばら売りの野菜は、産地と名前を、その野菜のそばに表示します。
ちょっとゲームをしてみましょうか。

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