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事件No.15

事件No.15 江戸時代から来た男

さむらいがやってきた!?
具合悪そうにしていた所に園子が出会い、つれてきたのだった。
さむらいは、平八郎(へいはちろう)と名乗っている。
江戸(えど)時代の警察にあたる、「同心(どうしん)」だと言うのだが...

相談者:黒田 平八郎(くろだ へいはちろう)

シャロク …役者さんとかではないんですね。
園子 うん。平ちゃんとはさっき出会ったばかりなんだけど、外で具合が悪そうにしていたの。悪い人ではなさそうだったし、とりあえずここで休んでもらおうと思って。
平八郎 せっしゃは平ちゃんなどではなく、黒田平八郎である。同心だ。それより、おかしなやしきや着物の者ばかり だが、ここはどこなのだ。
(グ~…)。
園子 なんだ、おなかがすいていたんですね。
これをどうぞ。丸い方がアンパンです。
平ちゃんには、クリームパンより口にあうかも。
平八郎 かたじけない。しかし、このアンパンとはなんじゃ?
シャロク アンパンのアンはあんこのアンです。
小麦粉などを使って焼いたパンという皮で、あんこをくるんだ食べ物ですよ。
平八郎 ほう! すると大きなまんじゅうみたいなものか。
それにしては、裏に書いてある材料が、アンと小麦だけではないようでござるが。
シャロク さすが同心、するどいですね。
それは食品添加物(てんかぶつ)といってアンパンを長持ちさせたり、かたくなりにくくするための材料です。
平八郎 なんと! 作ったものはすぐに食べるものと思っておったが、この添加物とやらを入れると長持ちするというのか。
シャロク 平八郎さんが住んでいる江戸時代とちがい、現代では日本中、世界中から届いたものを食べているので、添加物を使って長持ちさせている食品もあるんです。
平八郎 ということは、京のおかしを江戸で食べられるのか。
いろいろな場所のいろいろな食べ物を手軽に楽しめる。
添加物というのはすごいものでござるな。
シャロク 平八郎さんの時代にも、添加物はあるんですよ。
マードにクイズを出してもらいましょう。

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