高齢者虐待防止と権利擁護−いつまでも自分らしく安心して暮らし続けるために− 東京都
高齢者虐待とは? 虐待への具体的な対応 高齢者虐待の背景 認知症の正しい理解 虐待の種類と程度 程度に応じた対応方法 成年後見等 高齢者の消費者被害防止

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高齢者虐待の背景には どのようなことがあるのでしょうか?
 
高齢者虐待は、様々な要因が重なり合って、発生するものです。表面上の行為のみにとらわれず、その背景にある様々な要因を探り、状況を正確に把握することが大切です。
 
社会環境などの要因…「家族や周囲の人の介護に対する無関心/希薄な近隣関係・社会からの孤立/老老介護・単身介護の増加/ニーズにあわないケアマネジメント」、人間関係「折り合いの悪さ/精神的依存/経済的依存」、虐待者…「介護疲れ/人格や性格/疾病や障害/介護に関する知識不足/排泄介助の困難/生活苦」、高齢者…「認知症による言動の混乱/身体的自立度の低さ/人格・性格/疾病や傷害」
→虐待←
 
虐待者の要因
介護者の場合、介護疲れなどが、介護者のストレスを増大し、虐待の要因となることがあります。特に介護が長期化している場合は、周囲の配慮が必要です。
また、虐待者が、病気や、精神的な問題を抱えている場合、こうしたことが虐待につながることもあります。
高齢者の要因
高齢者が、認知症による言動の混乱や身体的自立度の低さ等により、自分の要望をうまく伝えられないことが、結果として虐待の要因となることがあります。
また、こうした高齢者の症状そのものが、介護者の負担やストレスの一因となることがあります。
人間関係などの要因
親の老化や認知症により、家庭内における精神的・経済的な依存関係等のバランスが崩れることが虐待の誘因となる場合もあります。
社会環境などの要因
当事者周辺の社会環境が虐待を招く要因になっていることもあります。特に都市部などでは、近隣とのつき合いなどが少なく、介護者が問題を抱え込みやすくなる他、軽微な虐待の早期発見が難しい面もあります。
また他の家族や親戚等の介護への関心が低いことも介護者を孤立させる一因です。
なお、介護保険の利用等に際して、必ずしも高齢者本人のニーズに合ったケアマネジメントが行われていないことも、虐待の要因となっている場合があります。
  高齢者とその家族を「孤立させない」 あいさつ、声かけなどの見守りが、高齢者虐待の防止につながります。
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  虐待の種類別に見た背景要因 (平成15年度全国調査から)
 
虐待の発生に影響を与えたと思われる要因(ケアマネジャーによる回答) 括弧内の数字は%(複数回答)
 
  1位 2位 3位 4位 5位
身体的虐待 虐待者の介護疲れ
(49.6)
虐待者の性格や人格
(48.5)
高齢者本人の認知症による言動の混乱 (46.5) 高齢者本人と虐待者の人間関係 (42.0) 高齢者本人の性格や人格 (36.0)
心理的虐待 虐待者の性格や人格
(55.3)
高齢者本人と虐待者の人間関係 (54.8) 高齢者本人の性格や人格 (43.5) 虐待者の介護疲れ
(38.3)
高齢者本人の認知症による言動の混乱 (38.0)
経済的虐待 虐待者の性格や人格
(64.0)
高齢者本人と虐待者の人間関係 (55.5) 経済的困窮
(47.9)
高齢者本人の性格や人格 (39.6) 経済的利害関係
(32.4)
介護・世話の
放棄・放任
高齢者本人と虐待者の人間関係 (55.2) 虐待者の性格や人格
(55.0)
高齢者本人の性格や人格 (43.0) 配偶者や家族・親族の無関心 (34.6) 高齢者本人の認知症による言動の混乱 (33.0)
 
介護者が長年の介護に疲れ果てたり、一生懸命なあまり追いつめられて虐待に至るケースがあります。こうした場合は、虐待をしている人もまた被害者であるといえるでしょう。 長年のうちに築かれた人間関係や精神的な問題が関係する場合もあるため、介入時には専門的な知識や慎重さが求められます。
 
出典)財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会医療経済研究機構「家庭内における高齢者虐待に関する調査報告書」、2004
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  認知症と高齢者虐待(平成15年度全国調査から)ページの上へ▲
  虐待されている高齢者の約7割の方にはなんらかの認知症の症状がみられます。〈平成17年度東京都調査から〉
 
  出典)「東京都高齢者虐待事例情報調査の結果について」、2006
 
  認知症の程度別にみた虐待に影響を与えたと思われる要因(ケアマネジャーによる回答)
介護負担の軽減には、認知症の正しい知識や介護のポイントの理解が大切です。認知症の早期発見と適切な支援で、虐待を未然に防ぎましょう。
 
  1位 2位 3位
認知症なし・
ほぼ自立(
虐待者の性格や人格
(58.6)
高齢者本人と虐待者の人間関係 (56.5) 高齢者本人の性格や人格
(44.6)
要見守り・
時々要介護(II,III
高齢者本人の認知症による言動の混乱 (54.7) 高齢者本人と虐待者の人間関係 (46.0) 虐待者の性格や人格
(44.7)
要見守り・
時々要介護(IV,M
高齢者本人の認知症による言動の混乱 (66.5) 虐待者の介護疲れ
(60.0)
高齢者本人の身体的自立度の低さ (43.0)
  括弧内の数字は%(複数回答)
 
出典)財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会医療経済研究機構「家庭内における高齢者虐待に関する調査報告書」、2004
 
※「痴呆」は「認知症」に用語の変更を行っています。このため、引用部分についても「認知症」を用いて表記しています。
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