高齢者虐待防止と権利擁護−いつまでも自分らしく安心して暮らし続けるために− 東京都
高齢者虐待とは? 虐待への具体的な対応 高齢者虐待の背景 認知症の正しい理解 虐待の種類と程度 程度に応じた対応方法 成年後見等 高齢者の消費者被害防止

home虐待の種類と程度

解決への道筋を作るために、まず問題を整理してみましょう
 
一言で高齢者虐待といっても、様々な状況があります。ここでは虐待の主な種類を「身体的虐待」「心理的虐待」「性的虐待」「経済的虐待」「介護・世話の放棄・放任」とします。また、虐待は、その状況の深刻さから「緊急事態」「要介入」「見守り・支援」の3つのレベルに分けて考えることができます。適切な対応を行うためにも、種類と程度の視点から虐待の状況を正確に把握することが大切です。
 
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暴力的行為によって身体に傷やアザ、痛みを与える行為や外部との接触を意図的、継続的に遮断する行為。
脅しや侮辱などの言葉や態度、無視、嫌がらせ等によって精神的に苦痛を与えること。
本人が同意していない、性的な行為やその強要
本人の合意なしに財産や金銭を使用し、本人が希望する金銭の使用を理由なく制限すること。
必要な介護サービスの利用を妨げる、世話をしない等により、高齢者の生活環境や身体的・精神的状態を悪化させること。
虐待の程度
当事者に自覚がない場合も含めて、外から見ると明らかな虐待と判断できる状態で、専門職による介入が必要な状態です。
緊急事態
高齢者の生命に関わるような重大な状況を引き起こしており、一刻も早く介入する必要があります。
要介入
放置しておくと高齢者の心身の状況に重大な影響を生じるか、そうなる可能性が高い状態です。当事者の自覚の有無にかかわらず、専門職による介入が必要です。
虐待かどうかの判断に迷うことの多い状態です。放置すると深刻化することもあるため、本人や家族の支援、介護サービスの見直し等を図ることが大切です。
要見守り・支援
高齢者の心身への影響は部分的であるか顕在化していない状態。介護の知識不足や介護負担が増加しているなどにより不適切なケアになっていたり、長年の生活習慣の中で生じた言動などが虐待につながりつつあると思われる場合などがあります。
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  【事例A】(緊急×身体、心理、放棄・放任)
  重い認知症の母親(83才)を抱えて7年間介護を続けてきた息子は、他に誰も介護を支える人がいないため、介護ストレスを抱え、殴る蹴るなどの暴力をふるっていました。徐々に、日常の世話も不十分になり、脱水症状と栄養失調を引き起こし、緊急入院することとなりました。
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  【事例B】(要介入×経済、放棄・放任)
  息子と二人暮しの母親Wさん(81才)は、息子の介護を受けながら生活していますが、息子がWさんの通帳から勝手にお金を引き出し、パチンコに通う毎日。ケアマネジャーがすすめても介護サービスを利用せず、食事も一日一回だけコンビニ弁当を買い与えるだけという生活のため、Wさんの健康状態は寝たきりに近い状態まで悪化しています。
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  【事例C】(要見守り・支援×身体、心理)
  パーキンソン病のSさん(76才)の介護をする夫のYさん。病気に関する知識が不十分なために、本人は悪気がないものの、Sさんに無理な動きを強要してしまいます。また、思うように体が動かないSさんにイライラして、いつも怒鳴り声を挙げてしまうため、Sさんは自信を無くし、引きこもりがちになってしまいました。
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  【事例D】(要見守り・支援×心理、性的、放棄・放任)
  Fさん(75才)は、最近、時おり失禁してしまうことがあります。介護をする娘は、罰として失禁したFさんを着替えさせず、しばらく放置しています。また、本人の聞こえるようなところで、近所の人などに「うちのおばあちゃんは、おねしょがひどくてね」などと話しています。
 
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