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アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症

最終更新日:令和5年4月18日 | 公開日:平成29年4月21日

質問する男性イラスト

Q1
風邪などによる症状とアレルギー性のものとの違い、見分け方のポイントはありますか。
A1
くしゃみ・鼻みず・鼻づまりなど共通の症状がありますが、アレルギー性の疾患は、長期間症状が継続し、特に花粉症では天候などによって症状の重さに変化があることが多いようです。 また、風邪の場合は発熱があったり、咳や痰などが生じたり、鼻みずがネバネバして黄色などの色がつくこともありますが、アレルギー性鼻炎では透明なサラサラとした鼻みずであることが特徴です。
アレルギー性鼻炎では季節にかかわらず症状があり、花粉症の場合は毎年決まった時期に症状が出ることも特徴になります。
Q2
何故ペットが原因でアレルギー疾患になるのでしょうか。
A2
ペットアレルギーの代表的な動物は、ネコ、イヌ、ハムスターなどです。アレルギーを起こす物質(アレルゲン)は、フケや唾液に含まれていて、衣服などに付着して家内に持ち込まれると考えられています。ネコでは、ネコを飼っている人が遊びに来たり、ネコを飼っている人の家に行ったり、学校でネコを飼っているお友達と触れ合ったりすることで、アレルゲンに触れてしまうと考えられています。ペットにより喘息の急性増悪やくしゃみ、鼻みず、鼻づまり、目のかゆみなどを経験した方は、なるべくペットアレルゲンと接触しないような気配りをすることが大切です。

Q3
子供も花粉症になるのでしょうか。
A3
子供の花粉症が増えています。東京都が10年毎に行っている花粉症実態調査では、都内における0~14歳のスギ花粉症推定有病率は、昭和58年度の調査開始以降から平成28年度まで上昇し続けています。花粉症に限らずアレルギー疾患に罹患している子供が近年増加傾向で低年齢化を認めていることや花粉の飛散量が数十年前より増加していることなどが原因と考えられます。

Q4
花粉症は治らないものなのでしょうか。
A4
スギ花粉症を根本的に治すことが期待できる治療法として、「アレルゲン免疫療法」があります。アレルゲン免疫療法には、皮下注射を繰り返し行う「皮下免疫療法」と錠剤を舌下に投与する「舌下免疫療法」があります。副作用の少ない舌下免疫療法はアレルゲンを含む錠剤を舌の下に継続的に投与し、体内に吸収させることで症状を軽減させるだけでなく、治療を終えた後も長期的に効果が期待できます。詳しくはアレルゲン免疫療法が可能な医療機関にご相談ください。
Q5
花粉症治療のための医療機関選びのポイントを教えてください。
A5
花粉症を専門とする診療科には耳鼻科やアレルギー科などがあります。通いやすい医療機関の中から花粉症の診察、治療が可能かを確認の上受診することをお勧めします。将来的に根本的治療を受けたいと考えている場合には、「アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)」が可能かを確認しておくと良いでしょう。

Q6
花粉症で医療機関に受診するとよいタイミングはありますか。
A6
症状をひどくさせないためには、花粉の飛散開始前または症状の軽い時から症状を抑える抗アレルギー薬を服用する治療法が有効です(初期療法)。その場合、花粉の飛散開始前に医療機関に受診される必要があります。また、症状の悪化時も医療機関に受診するタイミングです。
Q7
子供に舌下免疫療法を受けさせることは可能ですか? どのくらい続ける必要がありますか?
A7
舌下免疫療法は小児も適応になっており、スギ花粉症とダニアレルギーに対する薬剤が保険診療で行うことができます。また、成人同様に小児も効果が期待できます。治療開始から1年程度で症状の改善が期待でき、2年程度で高い効果が期待できます。長期的に効果を持続させるためには、3年以上の継続治療が必要とされています。スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、スギ花粉の飛散時期には開始できません。詳しくは、舌下免疫療法を実施している医療機関にご相談ください。
Q8
花粉症の薬や鼻炎に出される薬に副作用はありますか。
A8
薬によっては眠気などの副作用がありますが、医師の指示や注意書きを良く理解し、用量や注意事項を守って服用する限り、健康への大きな影響はないと考えられます。服用していて気になる症状が出た場合は、使用を中止し医師や薬剤師に相談しましょう。
Q9
スギ花粉の予測飛散量や飛散開始予測日はどうすればわかりますか?
A9
東京都では、スギ花粉症についてのシーズンを通した例年の花粉飛散量の予測などの花粉情報を本東京都のアレルギー情報navi.のHP内で東京都の花粉情報として提供しています。シーズン前にはご活用下さい。

Q10
花粉症の薬は花粉飛散開始前から飲み始めた方が良いですか。
A10
アレルギー治療薬は徐々に効果が現れるため、症状がない場合には予測された花粉飛散開始日から、あるいは症状が少しでも出た場合には花粉飛散予測日の約1週間前から薬剤をあらかじめ飲み始めると効果的です。初期療法といわれる治療法ですが、詳しくは医師の指示などに従い正しく服用しましょう。
Q11
スギやヒノキ以外の花粉も大量に飛散することがあるのでしょうか。
A11
イネ科の花粉やキク科のブタクサ、ヨモギなどの花粉は、スギやヒノキのように遠くへは飛散しませんが、生育している付近では多くの花粉が飛んでいます。これらの植物の花期にはあまり近づかないようにしましょう。また、北海道や長野県ではシラカバ花粉、その他の地域ではハンノキ、ハシバミなどのカバノキ科花粉による花粉症が知られており、花粉食物アレルギー症候群(PFAS)を併発する場合もありますから注意が必要です。


Q12
アレルギー性鼻炎の手術は誰でも受けることができるのですか。
A12
手術はアレルギー性鼻炎を治癒させるものではありませんが、鼻炎の症状を抑制することができます。鼻づまりが強くお薬などの治療で改善せず、鼻中隔の曲がりなどを指摘されたことのある方は手術が適応となることがあります。手術の適応について、詳しくは耳鼻咽喉科の医師に相談して下さい。
Q13
ステロイドの筋肉注射で花粉症が楽になる治療があるのですが受けて大丈夫ですか。
A13
ステロイド剤の筋肉注射での投与により、花粉症の症状を一時的に抑える効果は得られると考えられます。一方で、副作用として血糖値の上昇、副腎皮質機能の低下、皮膚障害、筋萎縮や瘢痕の形成、月経異常などが起こるリスクがあります。そのため、一般的な使用は推奨されていません。

このページは東京都 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 環境情報担当が管理しています。

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