国内外で麻しん(はしか)が増加しています!
麻しんの流行状況
海外において、麻しんの流行が報告されており、特にヨーロッパ地域における症例報告数は前年度の30倍以上に急増し、入院を要する重症例や死亡例も確認されています。また、訪日外客数が多い地域である東南アジア地域についても、世界的に麻しんの症例報告数が多い地域の一つとなっています。
また、国内においては、既に海外からの輸入症例が契機と考えられる事例報告もあり、今後、輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。
麻しん報告数の推移や年齢階級別・性別報告数など分かれたグラフを確認できます。
速報グラフ(PDF)では、麻しんの発生動向について、都道府県別報告数などがグラフで確認できます。
海外の麻しん流行状況(令和6年2月時点)
海外に行く方へ
海外に行く前に…
□麻しんの予防接種歴を母子手帳などで確認しましょう
□2回接種していない方は予防接種を検討してください
海外渡航を計画している方で、麻しんにかかったかどうかや予防接種歴が不明の場合は抗体検査を検討してください。
帰国した後に…
□帰国後2週間程度は健康状態(特に高熱や全身の発疹、せき、鼻水、目の充血などの症状)に注意してください
麻しんの感染力はインフルエンザの約13倍!?
麻しんの原因と感染経路
病原体は、麻しんウイルス(measles virus)です。
空気感染が主たる感染経路ですが、その他に、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」、およびウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。
発症した人が周囲に感染させる期間は、発しんが出現する4日前から発しん出現後4~5日くらいまでです。なお、感染力が最も強いのは発しん出現前の期間です。
麻しんの症状
高熱、全身の発疹、せき、鼻水、目の充血など
肺炎や中耳炎になることがあり、まれに重い脳炎を発症することもあります。先進国であっても、1000人に1人が死亡するといわれています。
ワクチン接種が予防に有効です
定期接種対象者(1歳児、小学校入学前1年間の幼児)、医療・教育関係者、海外渡航を計画している方は、予防接種が済んでいるかご確認ください。
区市町村の予防接種担当部署一覧(電話番号など)を確認できます。
症状が疑われる場合
麻しんを疑う症状(発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血等)が現れた場合は、必ず事前に医療機関へ連絡し、麻しんの疑いがあることを伝えてください。受診の際は公共交通機関の利用を控えて医療機関の指示に従って受診してください。
より詳細な情報を知りたい方へ
国立感染症研究所において、最近の海外の感染状況を踏まえた国内における麻しん症例の発生や流行拡大の可能性についてリスク評価を突出したものです。
迅速な情報共有を目的とした資料であり、内容や見解は情勢の変化によって変わる可能性があります。 最新の情報をご確認ください。
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お問い合わせ
このページの担当は 西多摩保健所 保健対策課 感染症対策担当 です。