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事件No.04 変化する物しつ くわしいページ
変化する物しつって何?
食べ物が原いんで、体の具合が悪くなる食中毒(どく)。食べ物についた細菌(きん)やウイルスのほか、「化学物しつ」によって起こる場合もあります。
化学物しつによる食中毒
食中毒を引き起こす化学物しつは、身のまわりにもいろいろあり、 身近な野菜や魚の中に有害(がい)な化学物しつがふくまれることがあります。 例えば、毎日の食たくでおなじみのジャガイモもその一つです。
ジャガイモにも毒がある!
ジャガイモの芽には、事件簿(ぼ)で紹介した「ソラニン」などという、有毒な「アルカロイド」という成分がふくまれています。また、芽だけでなく光が当たった部分にも多くふくまれます。
このアルカロイドを取りのぞかずに食べると、食中毒を起こすことがあります。はき気、腹痛(ふくつう)、めまい、呼吸困難(こきゅうこんなん)などの症状(しょうじょう)が出ます。
ジャガイモを安全に食べるには
芽の部分はきちんと取りのぞきましょう。また、学校などで自分で育てた小さなジャガイモには、アルカロイドが多くふくまれていると言われているので十分に注意してください。
緑色に変わっている部分の皮はあつめにむきましょう。 子どもの場合、少量のアルカロイドで食中毒になることがあるので、皮をむいて調理したほうがいいでしょう。
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小学校でジャガイモによる食中毒が起こっているけど、なぜだろう?
魚とヒスタミン
魚を食べた後、顔が赤くなり、じんましんが出る場合があります。食物アレルギーでなければ、ヒスタミンという化学物しつによる食中毒かもしれません。 原いんとなる食品は、赤身魚とその加工品がほとんどです。たとえばマカジキ、ブリ、マグロなどです。
これらの赤身の魚には、たんぱくしつをこうせいするヒスチジンというアミノさんが多く、ある細菌(さいきん)がそれをヒスタミンに変えてしまうことがあるのです。 このヒスタミンが大量にふえた魚を食べると、じんましんが出たり、頭がいたくなったり、はきけやげりを起こしてしまいます。
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赤身の魚は、マカジキ、ブリ、マグロなどのほか、どんなものがあるだろう?