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事件No.11 レイニーデイ・グッドバイ くわしいページ

もっとくわしく知りたい人へ

「くわしいページ」にようこそ!事件簿(じけんぼ)は楽しんでもらえましたか?このページは、物語に登場(とうじょう)したものやできごとを、さらにくわしく、楽しく、知って、たしかめるページです。調べ学習にぜひ役立ててくださいね。

調べ学習のポイント

カビとカビ毒

挿絵:シャロク、園子、マード日本は、カビが発育するのにてきした気候条件(じょうけん)のため、カビはいろいろなところに生えやすくなっています。

カビの多くは人のくらしに欠かせない働きをしていますが、毒を作って食中毒をおこすカビもいます。

カビって何?

カビはキノコ、酵母(こうぼ)とともに真菌類(しんきんるい)とよばれ、原生生物(げんせいせいぶつ)にふくまれます。カビは、糸のような「菌糸(きんし)」と、「胞子(ほうし)」から成り立っています。胞子はいろいろな形の種類があります。

カビが生えるための4つの要そ

カビは、でんぷんやとう分をふくんだ食品を特に好みますが、食品ばかりでなく、人のアカ、ペンキの成分、プラスチックまでも栄養にして発育します。 また、カビはしつ度70%以上という細菌より低い水分でも発育できます。ただし、カビは酸素(さんそ)がないと発育できず、ほとんどのカビは10℃~30℃の温度が必要です。このように、カビの発育には栄養、水分、温度そして酸素の四つの要そが大きく影響しています。

カビはどのようにふえるの

カビの胞子は、発育に都合のよい環境(かんきょう)におかれると、菌糸をどんどん出して生長し、2~3日で目に見えるくらいのかたまりになります。1週間もするとたくさんの胞子をつくり、周囲にまきちらします。

作られた胞子は、風や水、または人によって他の場所に運ばれ、ふたたび発芽して育ちます。こうしてカビは広がっていきます。

役に立つカビ

カビには、食品のせいぞうや、医薬品のせいぞうなどに利用され、人々のくらしに役立つものも多くあります。日本の伝とう食品のみそ、しょうゆ、日本酒などは、カビを繁殖(はんしょく)させた麹(こうじ)で作ります。また、青カビや白カビを用いたチーズもあります。

き害をあたえるカビ

カビはアレルギーや病気の原いんとなったり、食品に生えて毒を作り、食中毒やガンの原いんになることもあります。食べ物のほか、家の屋内外、かわせい品や衣類など、衣食住のいろいろなものに生えて、ダメにしてしまうこともあります。

カビの種類を調べよう。

図書館の図かんや事典で、カビの種類を調べよう。役に立つカビとき害をあたえるカビには、どんなものがあるだろう。

カビ毒

カビが作り出すもののうちで、人や動物に対して有害な作用をしめす化学物しつのことをカビ毒とよんでいます。

カビ毒としては、300 種類以上がほう告されています。

えい生上問題のあるカビ

カビにはさまざまな種類がありますが、モチや菓子(かし)など、でんぷんや糖(とう)分のあるものに生えやすいせいしつがあります。果物をくさらせたり、ジュースにつくカビなどもあります。

左から、日本の食品からたくさん見つかるペニシリウム、あまい菓子などに発生するワレミア、パンやまんじゅうに発生するアスペルギルスのけんび鏡写真です。

  • ペニシリウムの写真
  • ワレミアの写真
  • アスペルギルスのけんび鏡写真