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事件No.14 海の向こうから くわしいページ
輸入食品
私たち日本人の食べる物の半分以上(カロリー換算)が、海外から輸入されています。現代の便利で豊かな食生活に欠かせない輸入食品。その安全性や検査体制について調べてみましょう。
日本は食べ物を輸入している
日本の食料自給率はカロリーに換算して40%程度。残りの60%の食べものは外国から輸入しているのが現状です。これは世界の主要先進国の中でも最低の水準です。
※食料自給率とは、その国で消費される食料がどのくらい国内で生産されているかを示す指標です。カロリー換算とは国民に供給されている食料の全熱量合計のうち、国産でまかなわれた熱量の割合を示したものです。
なぜ輸入に頼っているの?
もともと人口の割に農地面積が狭いこともありますが、日本人の食生活が、コメを中心に野菜や魚などを食べていた食生活から肉やパン、油脂類などをたくさん食べるように変化したことが大きいといえます。パンの原料となる小麦や家畜のエサになるとうもろこし、大豆などは、その大半を外国から輸入しているのです。
食生活の変化と自給自足率について調べる
毎日の食事の材料が、主にどこの国で作られているか調べよう
輸入食品は安全なの?
輸入食品が運ばれてくる全国の港や空港に検疫所があり、ここで食品の専門家である食品衛生監視員が監視しています。書類審査や抜き取り検査が行われ、安全と認められた食べ物だけを国内へ入れているのです。
どんなチェックをしているのですか?
輸入食品には、食品衛生法に基づき、国産食品とまったく同じ基準が適用されます。
日本国内では使ってはいけない食品添加物を使用していたり、農作物に残っている農薬が基準を超えていないかなどをチェックし、違反品が発見された場合は、輸出国に積み戻したり廃棄するなどの措置が行われます。
食品に残留する農薬等に関する制度
国内では、平成18年に施工された「ポジティブリスト制度」により、一定の量を超えて農薬などが残留する食品の販売等が禁止されています。
輸入食品についても同様に、制度に基づいて残留する農薬、飼料添加物、動物用医薬品の検査を行っています。
農薬の他にどんなものをチェックしているのですか?
カビ毒検査、重金属検査、食品添加物の検査、放射性物質検査など、様々な検査を行っています。