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事件No.19 甘い香りの謎の箱 くわしいページ
遺伝子組換え食品
海外から輸入されている遺伝子組換え食品。日本で安全性が認められ流通、販売が許可されているのは8種の作物と、それを原料にした加工品のみです。
遺伝子組換え食品とは何か?
全ての生物は、細胞の中に遺伝子を持っています。遺伝子は、その生物が生きるのに必要なタンパク質を作るための設計図です。農作物が持つ遺伝子の一部を組み換えることで、新しいタンパク質を作らせ、これがその農作物に新しい性質を付け加えます。
害虫やウイルスによる病気に強いもの、除草剤で枯れないもの、特定の栄養成分を多く含むものなど、様々な性質を持った農作物が、遺伝子組換え技術により作られています。 遺伝子組換えは、農作物の品種改良の方法の一つです。今までは、品種を掛け合わせ、新しい有用な品種を作り出していました。
日本では現在、遺伝子組換え農作物は試験的な栽培しかされていないので、流通しているものは全て輸入品ということになります。海外で生産されている遺伝子組換え農作物のうち、現在、日本で安全性が認められ流通、販売が許可されているのは、8種の農作物とそれを原材料とした加工食品、食品添加物です。(平成24年4月現在)」
遺伝子組換え食品の開発や実用化は、近年、国際的にも急速に広がってきており、今後さらに新しい食品の開発が進むことも予想されます。このため、安全性の審査が義務化され、審査を受けていない遺伝子組換え食品やそれを原材料とした加工食品は、輸入、製造、販売が法律で禁止されています。
安全性の審査
人が遺伝子組換え食品を食べて安全か、人の健康に害を与えないか、専門家が、たくさんの実験や検査結果を元に、科学的に一つ一つ安全性を審査します。
例えば、次のような項目について確認します。
- 組み込む遺伝子などはよく解明されたものか。
- 組み込まれた遺伝子はどのように働くか。
- 遺伝子組換えにより新しく作られたタンパク質は、人に有害なものでないか。アレルギーを起こさないか。
- 食品中の栄養素などが大きく変わらないか。 など
もっとくわしく調べてみよう
表示制度
遺伝子組換え食品には原則として表示が義務付けられています。
表示は、下のとおり、8種類の農産物と33種類の加工食品が対象となっています。(平成24年4月現在)
●農作物・8種類
● 対象加工食品・33種類
(豆腐、みそ、納豆、コーンスナック菓子、ポップコーン、 ポテトスナック菓子、その他全33種類 )
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食品の表示を手がかりにしよう。