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事件No.05 森のうわさ話 くわしいページ
自然の毒(動植物の持っている毒)
食中毒(どく)の原いんは、細菌(きん)やウイルスのほか、自然の中にも!毒をもっている植物や動物を食べることによって食中毒になる場合もあります。その代表が毒キノコです。
毒キノコって
キノコは菌(きん)類の仲間で、その本体はカビのような菌糸(きんし)というものです。日本には少なくとも約5000種のキノコがあると言われますが、その分類はまだ十分ではなく、正かくな数はわかっていません。
キノコの中には毒をもっているものがあり、代表的なものはツキヨタケ、クサウラベニタケ、ベニテングタケです。
左から、ツキヨタケ、クサウラベニタケ、ベニテングダケ
キノコの食中毒になると
食べられるキノコか毒キノコかを見分けるのはむずかしく、毎年、キノコによる食中毒が起きています。
種類によって、おう吐(と)、腹痛(ふくつう)、めまい、けいれんなどいろいろな症状(しょうじょう)が出ますが、中には死にいたるほどの猛毒(もうどく)をもったキノコもあります。
毒キノコの迷信(めいしん)に注意
キノコの見分け方として多くの迷信があります。これを信じて、もし、毒キノコを食べたら中毒を起こしてしまうことになります。
毒キノコで中毒を起こさないためには、以下の5点に注意しましょう。
- 確実(かくじつ)に鑑定(かんてい)された食用キノコ以外はぜっ対に食べない。
- キノコとりでは、有毒キノコがまざらないように注意する。
- 「迷信(めいしん)」や「言い伝え」は、信じない。
- 図かんの写真や絵にあてはめて、勝手に鑑定しない。
- 食用のキノコでも、生で食べたり、一度に大量に食べると食中毒になるものがあるので注意する。
もっとくわしく調べてみよう
毒キノコの迷信には、他にどんなものがあるんだろう?
ほかにもこんな自然の毒が
自然界の植物の中には、食べられるもの、薬になるものがある一方、毒を持つ植物も多くあります。日本には毒をもつ植物が身近なもので200種類くらいあると言われています。
植物の芽(め)、葉や実などの一部分を見ただけでは、見分けることがむずかしい場合があるので、注意が必要です。
毒を持っている植物:左から、じゅくしていない梅(うめ)、生の白インゲン豆
もっとくわしく調べてみよう
じゅくしていない梅やインゲン豆は、どうやったら食べられるのかな?
他にも、身近な、食べられる植物で、毒を持つものはあるかな?
きけんがいっぱい、フグの毒
ふぐは、そのおいしさとともに猛毒(もうどく)があることが、昔から知られています。種類によって毒の強さはことなりますが、正しく調理しないと食中毒を起こし、時には死にいたることがあります。
東京都では、試験(しけん)に合かくした「ふぐ調理師(ちょうりし)」の免許(めんきょ)を持つ人だけが、フグをあつかうことができます。