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事件No.16 保健所の仕事(2)
- シャロク 施設が基準に合った適切なもので、食品衛生責任者がいれば、許可は取れますよ。
お店を始めてからは、おいしいラーメンを出すだけでなく、いつも衛生管理に気をつけることが重要です。 - 加奈子 はい。食中毒なんかを起こしたら大変ですものね。
- シャロク 事故が起きたら、保健所が原因を探ります。お店が原因の場合は、営業停止になります。消毒や、設備の改善を行わなくてはいけません。
事故を起こすと、お店の名前と食中毒の内容が公表されることになります。そして何よりも、大切なお客様に大変な苦痛を与えてしまいます。
- 加奈子 お店は続けられなくなるかもしれませんね。絶対に食中毒事故を起こさない覚悟がないとダメね。
- 園子 はいこれ、今回のレポートです。くわしいページも読んでくださいね。
- シャロク 保健所には食品衛生監視員という専門家がいて、お店や工場の定期的なチェックをしたり、食品衛生の講習会も行っています。衛生管理についての相談にも乗ってくれますよ。
-
加奈子
衛生的なお店にして、保健所からの定期的なチェックもクリアする...。
やっぱり夫には無理そうね。ありがとうございました。
- それからしばらくして -
- シャロク こんにちは!
- 加奈子 あ、シャロクさん、和戸さん!
- シャロク 近くに用事があったのですが、一言お祝いをと思いまして。明日から開店ですね。おめでとうございます。
-
園子おめでとうございます。
だんなさん、本気だったんですね。 -
加奈子いただいたレポートを見せたんです。
そうしたら、人が変わったようにきれい好きになって。 -
店主立ち話もなんですから、どうぞ中へ。
お二人には、是非うちのおすすめラーメンを 食べてもらわなきゃ。
- 店主へいっ どうぞ!
-
園子わぁー、すっごくいい香り!
お店もきれいで女の子も入りやすいし、きっと行列のお店になりますよ! -
加奈子本当ですか! うれしいな。
店を開けるのはお二人のおかげですよ。 -
シャロク
いえ、だんなさんのラーメン作りの才能を見つけたのは奥さんですから。
責任重大ですよ。 - 加奈子おどかさないでくださいよ。
- おわり -
(注)この物語はフィクションです。 実在の人物及び団体とは一切関係ありません。