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フザリウム属のカビは、畑等の土壌に多く生息し、特に麦やトウモロコシについてカビ毒をつくります。これらが生産するカビ毒は、化学構造により、トリコテセン系カビ毒、ゼアラレノン、ブテノライド、モニリホルミンなど多くの種類が知られています。
このうち、トリコテセン系カビ毒の一種であるデオキシニバレノールとニバレノール及びゼアラレノンは、日本、カナダ、アメリカ、フランス、イギリスなど多くの国で麦類を汚染していることがわかり、大きな問題となっています。
トリコテセン系カビ毒の中毒症状としては、悪心、おう吐、腹痛、下痢が主なものですが、造血機能障害、免疫機能抑制作用などもあります。
その他、ゼアラレノンは女性ホルモンのような作用を持ち、家畜に対して不妊、流産、外陰部肥大を引き起こします。
人の中毒としては、日本の戦後の食糧難時代に起きたアカカビ中毒、旧ソ連のATA症(食中毒性無白血球症)などが報告されています。
東京都の検査では、小麦粉、押麦、ハト麦などの麦類、ポップコーン、ジャイアントコーン、コーンミールなどのトウモロコシ製品から検出されています。

フザリウム・グラミネアルムの集落 |

市販ポップコーン製品の中身 |

フザリウム系カビ毒の構造式 |

フザリウム属のカビが感染した小麦 |
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