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ホーム » たべもの安全情報館 » 知って安心〜トピックス〜 »  キノコの話  » 食中毒の原因となる毒キノコ ツキヨタケ(毒)

ツキヨタケ(毒)キシメジ科

 ツキヨタケは、ブナの枯れ木に重なるように発生し、シイタケやムキタケなどと似ているため中毒が多く発生しています。

特 徴

カ サ 8から25センチメートル、形は半円形で幼菌は黄褐色、成菌では紫褐色〜暗褐色
ヒ ダ 初め淡黄色、後に白色。柄に垂生。暗闇で青白く発光する。
太く短く、カサの横につく。ヒダとの境にリング状の隆起帯がみられる。
柄を縦にさくと黒色のシミがある。
発生場所 ブナなどの枯れ木、重生
時 期 夏〜秋
胞 子 大形の球形
中毒症状 おう吐、腹痛、下痢など
毒成分 イルジンS(ランプテロール)など

ツキヨタケのリング状の隆起帯
リング状の隆起帯
生えているツキヨタケ
生えているツキヨタケ
ツキヨタケのヒダは、暗闇で発光します。
ヒダは、暗闇で発光します。
ツキヨタケの断面の柄の部分には、黒いシミがあります。
断面の柄の部分には、黒いシミがあります。

ツキヨタケに似た食べられるキノコ
(簡単に見分けることはできません)

ムキタケ(食)
ムキタケ(食)
ツキヨタケ(有毒)
ツキヨタケ(有毒)
ヒラタケ(食)
ヒラタケ(食)
シイタケ(食)
シイタケ(食)

ツキヨタケムキタケ、ヒラタケ、シイタケと誤認し、キノコ汁にして食べて、食中毒になった事例もみられます。



ツキヨタケの食中毒事例

<概略>

 9月末、倒木に大量に生えていたキノコを採取しました。自宅に持ち帰り、4本程度を油で炒め、食パンに挟んで夫婦2人で食べたところ、食後1時間ぐらいで2人ともおう吐などの症状が現れ、救急搬送されました。食べたキノコはツキヨタケでした。


<食中毒発生の主な要因>

 採取者は10年以上のキノコ採取歴を持ち、ツキヨタケの毒性や形態について知識がありました。しかし、今回は柄の付け根部分を切断したため、ツキヨタケの典型的な特徴の黒いシミが確認できず、色も薄かったため食用のヒラタケと間違えてしまいました。


このページは東京都保健医療局 健康安全研究センター 企画調整部 健康危機管理情報課 食品医薬品情報担当が管理しています。


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